第123話

*(121)💍
9,506
2020/11/27 09:00
You
You
「ほんとにここでいいの?」
ぐく
ぐく
俺も初めてだけど合ってるはず」


私たちはあれから区役所の深夜窓口に向かった


それは私たちを正式に家族にするために


「はぁ~緊張するね~」

いつにも増してそわそわしてるぐく

ぐく
ぐく
「この紙1枚で夫婦になるなんて不思議な感じだな~」
You
You
「ほんとっ」
??
??
「婚姻届はこちらにお願いします~」


その 臙脂えんじの紙に自分たちの名前を書く


初めて夫と妻という響きに歯がゆさを感じながら書類に目を落とすと『証人』の欄にはてひょんとほそくの名前が書かれていて


真剣な顔で『夫』の欄に書くグクの顔は私が好きになった横顔のままで、左指にはペアリングが輝いている


??
??
「あの旦那様、すいません。消えるペンは使えなくて」
ぐく
ぐく
「あ…っ…」
ぐく
ぐく
「すいません」
You
You
「もう~何やってるの~っ」
You
You
「あなたのパパはおばかちゃんね~」


なんだかんだ手続きは無事に終了して


私たちは今日から正式に


『 " 恋人 " 』 から 『 " 夫婦 " 』



そして 『 " 家族 " 』になった
ぐく
ぐく
「これからもよろしくね?
" 俺の奥さん " 」
You
You
「頼りにしてるよ?
私の " 旦那さん " 」



今まで本物の家族ってなんだろうか

そう思って生きてきた私に

初めて本当の人の温かみを感じられた

出逢ってくれてありがとう。





「わたしチョン・あなたになりました」































💍 ✩.*˚

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