ある日。
男が私を押し倒そうとした時瓶ビールの瓶を片手に持ち男の頭を叩くと
「いてぇな!何するんだ。」
頭を抑えて痛そうにしている
この時私は
"今しか逃げられない"
そう思い靴も履かずに家を出た
字も読めない、顔見知りもいない私は近くのコンビニへ行った
ここはよく母親のタバコを買う時に連れてこられた馴染みの店だ
ボサボサの髪の毛にみだられた服裸足
不自然に見える私の風貌に優しそうなお姉さんがバックルームへと連れていってくれた
そこから母親は何度も
私は虐待していない、ご飯もしっかり食べさせていたし親権を主張してきた
私はあの時男に襲われた時に無視をした母親の姿が忘れられない。
小学校の入学と同時に施設で暮らすことになった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。