『 " もう限界だった。 "』
不意に吐き気を催すものだから身体がついていかないし、グクには相談できないし。
" 1人で育てられる自信もない "
パソコンで
『高校生 妊娠 育てる』
『妊娠 彼氏に言えない』
『中絶 費用』
『DV彼氏の赤ちゃん』
色んなこと調べたけど結局は具体的な結論は得ることは出来なかった。
気づくと私は手元にある同意書にサインをしていた。
弱いママでごめんね。
ー
ホソクは暫く沈黙を貫いた
深呼吸をして語りかけるように私を見つめた
隣で泣いているチェヨンを見てまた1人
大切な人を傷つけてしまった
チェヨンの過去を知っているのに
" ごめんね。 "
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!