第116話

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2020/11/22 11:42


目が覚めると教会ではなく施設のベットで横で作業するユンギは私が起きるのを見て、しばらく寝てろって



ゆんぎ
ゆんぎ
「倒れるほど怒鳴るなよ、腹の子に悪いだろ」
ゆんぎ
ゆんぎ
「まぁ、ろすなら関係ないか」
You
You
「私だって…堕ろしたくなんてないよ」
You
You
「だって、大好きな人との子だよ、」



妊娠高血圧症候群のことや、病院で言われたこと全てを打ち明けた


ゆんぎ
ゆんぎ
「俺は男だから母性まで理解するのはなかなか難しいけど」
ゆんぎ
ゆんぎ
「俺は両親いないしなんで生まれてきたんだろっていつも考えてた」
ゆんぎ
ゆんぎ
「でもこうやって悩んでる人に耳を傾けて楽にさせるために俺は生まれたのかなって思ってる」
You
You
「うん……でも、この子は決して不幸な子じゃないでしょう?」
You
You
「たしかに、望んで出来たわけじゃないし」
You
You
「最初は中絶だって考えたの」



妊娠がわかった時

大体の人が「嬉しい」楽観的な気持ちになる




私の場合は違った。「どうしよう」「学校は」
「グクには言えない」負の気持ちにしかならなくて、気づけば先生にもらった中絶同意書にサインをした


ゆんぎ
ゆんぎ
「お前がその子を大切に思うほどその彼氏はお前のことが大切で失いたくないんだよ」
You
You
「じゃあ、誰がこの子の誕生を喜んであげるの?」
You
You
「この子の人生からこれからなんだよ
それは私なんかよりよっぽども大切だよ」
ゆんぎ
ゆんぎ
「高血圧にならないためにはどうしたらいいんだ?」
You
You
「赤ちゃんいなくなると嘘みたいに良くなるみたい」
You
You
「でもね、どんなに辛くても耐えてみせるから」
You
You
「だって私はこの子の親だもん」
ゆんぎ
ゆんぎ
「そうか、まぁ俺は応援するよ」



ユンギおっぱは「結婚式する時は俺が牧師やるから呼べよ」て口数少ない彼なりに私を応援してくれた

手にしたスマホには大量のメッセージが


『どこにいる?』『電話出て、お願い』
『ごめん』『でも話したいから』『不在着信』

既読を付けると待っていたかのようにピコンと通知が鳴ると気づけばぐくに電話をかけるとすぐに出た






You
You
「      ごめんね。今から帰るからね」

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