第101話

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2020/11/15 11:17



_次の日_





グクのお見舞いと検診のために病院へ行くと

いつものようにベットで眠ってるぐく


You
You
「もう~
あなたのパパはほんとによく寝るなぁ」



ナム先生との約束の時間まであと30分もないのにまだ夢の中にいるぐくがまた愛おしくて少し長い前髪を掻き分けるように撫でて「愛してるよ」そう呟く



ぐく
ぐく
「俺も愛してるょ」



むくっと起きてそのまま私を自分のベットに寝かした

ぐく
ぐく
「だーめ、もう少しだけここにいて?」
You
You
「ナム先生との約束の時間間に合わないよ~?」


「ちょっとだけ」

って言いながら私の胸に手を置いてまた寝始めるのは昔から変わらないグクの癖



You
You
「もう~ぱぱさん~
ウサちゃんに嫌われるよ?」
ぐく
ぐく
「んーー。それは困るっ」


すっかり親バカさん。

昨日テーブルにあった赤ちゃんの本は
所々付箋してあって、熟読したんだなぁと思うとまた愛おしくて


You
You
「ほら、いくよ!車椅子乗って~」



「はーい」寝ぼけながら少しずつ介助なくても動けるようになってきたグクを車椅子に乗せると
ぐく
ぐく
「あ、あなた!!ヒールはダメっ」
You
You
「これはヒールじゃないよっ、パンプス」
ぐく
ぐく
「でも転んだら危ないでしょ?
おっちょこちょいなんだから」
ぐく
ぐく
「それと腹巻は?してる?」
You
You
「ほら、毛糸のパンツ!!」



少し子供ぽいデザインの腹巻を見せると満足そうに「うん、良し」って笑うから本当に可愛い



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