恭平side
家を飛び出していろんな所へ行った。
あなたとは高校の頃から付き合ってたから、学校帰りに2人でよってベンチとかブランコで色んな話をしたたくさんの思い出詰まった公園。
初詣行こ〜!とか言って2人で横並びでお参りをした神社。
同居するからペアのマグカップ欲しい!とか言って立ち寄った雑貨屋さん。
そして初デートで言った遊園地。
ずっと走ってて息が上がってるけどなによりあなたを早く見つけたくて俺は必死に走っていた。
他にもいろいろたくさんこの街にあなたとも思い出があるところはいっぱいあるけど…
俺にはここにいる。って思う場所があともうひとつあった。
『俺が告ったとこ…!』
そして俺は力を振り絞って俺が告白をした土手へ向かった。
土手の近くに行くと少し遠くに一人の座った人影が見えた。
あなたや…!
俺は静かに近寄っていきあなたの後ろへ来ると。
あなたのことを久しぶりに抱きしめた。
『あなた…』
あなた『恭…平…泣』
声が震えてるから泣いてたんやな…
俺はあなたと向き合うように隣に座った。
『あなた。ほんまにごめん。
俺今まであなたに酷いこと沢山した。
あなたの優しさに甘えて冷たい態度をとったり当たったりしてた。』
『ほんまに…ごめん…泣』
『あなたが買ってくれたネックレスも。手紙も見た…
俺もあなたが大好きです…泣
こんな俺でよければもう一度やり直してくれますか?』
下を向いてそういった俺。
恐る恐るあなたの顔を見ようと顔を上げるとそこには涙目のあなたが__。
そして
あなた『当たり前じゃん泣 』
といって俺に勢いよく飛びついてきた。
『あなた。このネックレス…付けてくれる?』
あなた『うん…』
そういって俺はあなたがくれたネックレスを首にかけてもらった。
そうして俺らは少し土手でゆっくりした後。
しっかりと手を繋ぎ家へと帰っていきました_。
『あなた。大好きやで。』
〜fin〜
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。