恭平side
袋の中を見てみると細長い長方形の形をした箱。
そして封筒がひとつ入っていた。
俺はとりあえず封筒をあけて中から紙を引っ張り出す。
丁寧におられた手紙を広げるとあなたのきれいだけど女の子っぽさのある可愛い字があった。
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恭平へ
なんとなんともう3年記念日だね笑
時間が経つのってこう考えるとすごい早い!
今私たちは"倦怠期"って言うやつになっちゃって会話も減っちゃったけど…
私はどんな時でも恭平が大好きです!!
もし倦怠期が治まったら今までの溝を埋められるくらい、いっぱい話していっぱい笑お!!
これかも恭平の自慢の彼女でいれるように頑張るね!!
何があっても恭平を信じるし恭平のそばにいます!
これからもよろしく!
改めて大好きです笑
あなたより
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俺は手紙を読み終わったら涙が止まらなかった。
俺はこんな一途に思ってくれてるのに浮気かって疑って…
あなたはいつでも優しいから。
俺からきっと離れていかないって勝手に思って…
冷たくしてた。
ほんとに何やってんだよ俺。。。
そして手紙に視線を落とすと細長い箱が目に入った。
そして中を開けると
『これ…泣』
そこには俺が欲しかったけどあなたとのデートだったから買わなかったネックレスが入っていた。
『覚えててくれたんやな…泣』
俺は涙を流しながら紙袋にネックレスの入った箱と手紙を入れスマホを持って急いで外へ走り出した。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!