あなたside
翌日。目が覚めて体を起こす。
顔を洗って朝ご飯の支度をする。
そしてスマホのアルバムから大吾のスケジュール表を見て12時だと再確認する。
今は7時、、、あと数時間したら起こそっと。
そう思ったらバタバタと音がした。
西畑『おい!』
『あれ、大悟早いね。もう起きたの?』
西畑『早くない!俺今日8時からやねん!
なんで起こしてくれないん!?』
『だってスケジュール表には12時って。
それに大吾も変更したって言ってなかったし...』
西畑『ちっ。』
また舌打ちか...
『大吾、ご飯は食べr』
西畑『あなたと違ってそんな時間ないねん。』
何それ。私が暇みたいな言い方。
西畑『あーもう最悪や。もう行くな。』
『あ。うん、行ってらっs』
バタン
八つ当たり...か。
私だって暇なわけじゃない。
色々やって頑張って家事してるつもり。
大吾食べなかった朝ごはんは私のお昼ご飯でいっか。
なんて思いながらラップをして掃除機をしたりベットを綺麗にしたりする。
そしてベットの横の小さな机を見ると大吾のスマホが置いてあった。
『忘れ物か。届けに行かなきゃ、』
私は大吾のスマホを届けに行くためにレッスン場へ向かうことにした、
⤿ねくすと
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!