駿佑『ねぇ、、、、ねぇってば!!!』
『ん、、? あ、駿佑出た?』
駿佑『うん。出たから入ってきて。』
『うん、。』
そう返事をしてパジャマを取りに行こうと歩き出してまた聞こえたのは
駿佑『はぁ、菜々ちゃんみたいにしっかりしてよ』
と、元カノさんの名前を口にしたいつもの比べた声。
私も私なりに頑張ってるのにな、、、
そんなことをぼーっと考えながらお風呂も上がりリビングのドアに手をかけて少しドアを開けると中から駿佑が電話をしている声が聞こえた。
駿佑『あ、もしもし菜々ちゃーん?』
え、比べてるだけじゃなくてまだ繋がり持ってたの、、?
駿佑『ん?日曜日…? えっとねぇ、空いてるよ!』
日曜日って私の誕生日、、、
駿佑は彼女の誕生日に元カノと遊びに行くの?
あれ、私って
"なんのために" "誰のために"
頑張ってたんだっけ笑
私の気持ちもしれず呑気に電話をしている駿佑に怒りが湧いてきて勢いよくドアを開けた私は自分の部屋へ向かい思いっきりキャリーケースを開いた。
その姿を見た駿佑は急いで私の部屋に来た。
駿佑『え、ちょ!何してんの!?』
『何って、、、 この家から出ていく準備?笑』
私はそう言ってまた荷造りを始めようと後でしまおうと畳んでおいた洋服へ手伸ばした。
⤹ねくすと
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!