あなたside
家に帰ってきた私は雨に濡れてびしょびしょだった。
だから家に着いた途端お風呂場へ向かってすぐお風呂へ入った。
頭や体が洗い終わり湯船に入っていると頭がふわふわしてきた。
のぼせたかな?
そう思いすぐお風呂から出る。
頭を頑張って乾かし終わるとぐらぐらと揺れる視界。
顔もどんどん火照ってきてる。
熱を測ると38.6度。
のぼせたとしてもここまで熱は高くならないだろう。
だから…
『雨に濡れたから…か。』
我ながら何やってるんだろう。
大吾に冷たくされたから寂しくなって雨にずぶ濡れながら帰った私。
なになに。悲劇のヒロインぶってるの?笑笑
あー。なんかもう全部おかしくなってきちゃった笑
大吾のご飯作らなきゃ…
なんて思ったけどどうせ食べてなんか貰えない。
そんなことを考えるとどんどんたってるのがままならなくなってる私。
『しょうがない。うん。今日だけ。今日だけ自分を甘やかそう…
もうさすがにしんどいし…』
そうして私は布団の中に入った今は午後の6時。
数十分だったころ。
スマホに
"大吾"
と表示されてるのも気づかずに__
⤹ねくすと
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。