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第1話

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2020/04/16 08:24
今日は付き合って2年の記念日

絶賛倦怠期中だったけどこんな時だからこそと張り切って私は涼介の好きな食べ物をたくさん作って待ってた



…… なのに時刻は午後10時
そうブツブツ言いながらもずっと待ってたけど涼介はいつまでも帰ってこない



午前2時

“ガチャン”という音とともに玄関の扉が開いた
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あ 、やっと帰ってきた!おかえり!!
涼介
まだ起きてたんだ
倦怠期中だけあって“ただいま”なんてない
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あのね今日は涼介の好きな物いっぱい作ったんだ 、笑 
今温め直すから待っ …
涼介
あ飯食ってきたから要らね 、
涼介
それと明日も俺早いからもう寝るわ
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……
これは … 記念日を忘れてるのかな 

1年目の頃は
『毎年何があっても2人でお祝いすること!』


そうやって約束したのに
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ねえ 、涼介
今日何の日か覚えてる?
覚えてないとかだめだよ?ねぇ涼介?
涼介
なんかあったけ、
てかちょっと黙ってくんね?うるさい
その瞬間私の中でも何かが切れた 。

記念日すら忘れられるなんて私たちの関係はそんなもんだったんだねって

涼介 、あのさ今まで伝えなかったけど薄々気づいてたよ 、?

















浮気してる 、ってこと

知ってたけど信じたくなかった。

でもそれは無理みたい
だって分かりやすいんだもん 、笑

帰りが毎日遅い
服から漂う私のじゃない香水の匂い
涼介の首元に付いてる赤いもの

まるで隠す気なんて全くないみたい。

それでも今まで言わなかったのは ___

それでも涼介が好きだったから。
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… もういいや 、
涼介
なにが
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涼介 、終わりにしよう ?
涼介
は?何いって 、
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もう私無理みたい 、笑
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気づいてないとでも思った?
私はずっと知ってるよ 、?
涼介
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ごめんね 、支えてあげられなくて 。
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幸せになりなよ 、
涼介
おいあなた!待てよ 、!
そういって泣きながら私は前々から準備しておいた荷物を持って外に飛び出した。
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あーあ 、辛いなぁ … 笑
涙で視界がぼやけながらも必死に走った。
涼介に呼び戻されることが嫌だったから 。
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