今 私 あなたは ,
転校生の 奏斗 くんに 学校案内をしています 。
冬弥と奏斗が何かを喋っている 。
聞こえるけど , 何故か聞く気にならない 。
あ……それはいつもの事か 。
怖くて , 聞くことを嫌っている 。
自分の耳をずっと塞いでいた 。
名前を呼ぶと同時に手を引っ張られた 。
奏斗くんたちは気づいてないらしい 。
あぁ 。
怒られちゃうな 。
透輝先生はため息をついた 。
乖離くんが謝った!?
私は驚きの表情を隠せなかった 。
そう言うと, 乖離くんは私の頭を撫でた 。
そういって微笑んだ 。
あぁ, 眩しい笑顔だな……
そう思った……気がする 。
冬弥くんと奏斗くんが気づいたようだ 。
すると, 乖離くんは私の手を引っ張った 。
その微笑んだ姿に断ることは出来なかった 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。