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第8話

案内中の出来事
47
2018/07/19 11:52
今 私 あなたは ,
転校生の 奏斗 くんに 学校案内をしています 。
冬弥
冬弥
なぁ , 奏斗 。
奏斗
奏斗
ん 。
なぁに?
冬弥と奏斗が何かを喋っている 。
聞こえるけど , 何故か聞く気にならない 。

あ……それはいつもの事か 。
怖くて , 聞くことを嫌っている 。
自分の耳をずっと塞いでいた 。
乖離
乖離
やぁ ,あなたちゃん 。
あなた

か……乖離くん 。

名前を呼ぶと同時に手を引っ張られた 。
あなた

ど , どこ行くんですか!?

乖離
乖離
お楽しみ♪
奏斗くんたちは気づいてないらしい 。
あぁ 。
怒られちゃうな 。
透輝 先生
透輝 先生
廊下を走んなよ 。
怪我しちまうだろって……あなたと乖離じゃねぇか 。
乖離
乖離
やぁ , 先生♪
透輝先生はため息をついた 。
透輝 先生
透輝 先生
あのなぁ
お前 , 先生のことなんだと思ってんだ??
敬語を使えと言ってんだろ?
乖離
乖離
す……すいません 。
乖離くんが謝った!?

私は驚きの表情を隠せなかった 。
乖離
乖離
僕だって謝る時は謝るよ 。
あなた

ひぃ!?
ご……めんなさ…

そう言うと, 乖離くんは私の頭を撫でた 。
乖離
乖離
なんで謝るのさ 。
そういって微笑んだ 。

あぁ, 眩しい笑顔だな……
そう思った……気がする 。
奏斗
奏斗
あなた~!!
冬弥
冬弥
あなたって……
乖離!?てめ……なにしてんだ!!
冬弥くんと奏斗くんが気づいたようだ 。
すると, 乖離くんは私の手を引っ張った 。
乖離
乖離
あなたちゃん
走れるかい?
その微笑んだ姿に断ることは出来なかった 。
あなた

はい !!

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