無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

0
2021/09/21

第4話

放課後Crumpled
落ちる陽が深紅に染める空間の中、僕はそこに居た。
自分と世界とを遮る透明な板を睨みつければ、「もう一人の僕」も鋭い目で此方を見つめてくる。
心の内を見透かしているようなそれに居た堪れなくなって、フイと視線を逸らしてしまう。
自分の事なのだから見透かされて当然だろう、という台詞は胸の奥に仕舞い込んだ。

でも、どうしてだろう。
窓の向こうにいる自分と、今ここに居る自分。
何処もかしこも同じ筈なのに、何処か、違う。

ーーー嗚呼、腹立たしい。

人の気配がない教室に、1つの音がこだまする。
特徴的な響きと額に感じる鋭い痛みに、自分が机に勢いよく突っ伏したのだと理解した。
予想以上の強い痛みに思わず頭をあげると、退屈な授業を聞き流そうとして机に書いた落書きが、自分を嘲笑うかのように戯けてみせた。