第6話

恨み
488
2021/09/19 06:59
卒業まであと20日になったある日のこと。
高梨 鈴
高梨 鈴
伸くん!
今、いいかなぁ?
大門 伸
大門 伸
高梨か、なんだ?
高梨 鈴
高梨 鈴
えっと……
やっぱり私、伸くんのことが好きです!お願い、付き合って!
大門 伸
大門 伸
………高梨
前も言ったろ、無理だ
高梨 鈴
高梨 鈴
………やっぱり愛華ちゃんの
ことが好きなんだね
大門 伸
大門 伸
…………
高梨 鈴
高梨 鈴
ねぇ、なんで愛華ちゃんなの!?私の方が可愛いし、スタイルも良いし、頭も良いし………
高梨 鈴
高梨 鈴
愛華ちゃんなんて全然よ!ぶりっ子なだけじゃん!完璧な伸くんには完璧な私との方がお似合いだと思うけど!
大門 伸
大門 伸
おい、お前……
愛華の事を悪く言うんじゃねぇよ
高梨 鈴
高梨 鈴
ッ……!
大門 伸
大門 伸
俺には愛華の方がお前より全て良く見えるんだ。あと、この際だからはっきり言うけどお前の方が相当ぶりっ子だ
高梨 鈴
高梨 鈴
は、はぁ!?
大門 伸
大門 伸
愛華は表裏なくみんなに平等に接しているお前みたいな影で悪口を言うようなやつじゃない。
高梨 鈴
高梨 鈴
ッ………
大門 伸
大門 伸
あとお前、俺の事ちゃんと知ってて告ったのか?表面上しか見てないだろ
高梨 鈴
高梨 鈴
なっ、そんなことっ……!
私は本気で伸くんの事が
大門 伸
大門 伸
とにかく、俺はお前と付き合う気はないし、お前に構ってる暇もない
大門 伸
大門 伸
じゃあな
そう言って去る伸。
高梨 鈴
高梨 鈴
チッ……、何よ愛華愛華て………
完璧な彼氏ができると思ったのに……
鈴は伸の顔を見て伸に告白したのだ。全ては周りから羨ましがられるようなカップルになるため………
しかし、それは愛華の存在によって不可能となった。
高梨 鈴
高梨 鈴
新谷 愛華……許さない……

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