私たちは毎週水曜日、あの公園で話した。
ぐぅ君とはたくさん話したけど、謎が多い。
知ってることは、ぐぅくんがサッカーが好きだという事、この辺に住んでて私立の小学校に通ってるって事。
それと、親が物心つく前に交通事故で亡くなってしまったという事。
今はぐぅくんのお父さんの親友の'ソクジンさん'の家に住まわせてもらっているらしい。
話を聞く限りそのソクジンさんは相当なお金持ちだと思う。
ソクジンさんの仕事はよくわからないけど、とにかく日本全国、いや世界を飛び回っているらしい。
だからぐぅくんはいろんなところを転々としていて、転校するのはもう7回目だという。
そう聞くと、ぐぅくんはちょっとだけ微笑んで
ずっと、
「『一緒にいようね』」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。