第3話

2話 煉獄Sidebar
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2021/10/24 22:00
朝、一時間目を終え廊下を歩いているとひどく落ち込んだ様子の天海の姿が見えた。


今日はそのクラスに授業はないから無駄に立ち寄ることはしなかったがかなり心配だ。

@美術
この時間は授業がどのクラスにも入っていない為、宇髄の元へ向かう。
宇髄の方から話があると呼ばれていた。


「宇髄先生はいるか?!」
宇髄を呼ぶ。それと同時にあのいつもの……
『煉獄先生ぇぇぇぇぇぇぇぇ』
あの雄叫びが聞こえてくる!
天海か!!いつもみたく元気そうで良かった!!
一時間目終わり、元気なさそげな天海だったが急に元気になりだした…!

生徒の元気が一番!天海が元気そうで良かった!!!

少しホッとしていると宇髄が教室からでてきた。

「宇髄!話とやらがあるそうだな!なんだ?!」
要件を聞きながら中庭のベンチに向かう


「ま、大した話じゃねぇんだけどもよ」
「うむ!」
「………お前は天海の気持ちに応える気はあんのか?」
「ないっ!!」
天海は、俺の事を好きだと、いう。
ふざけた様子に見えるが天海の事だからきっと嘘ではないだろう。
「まず、生徒と教師だ、間違ってもそういう関係になってはいけないと考えている!」
「それと天海は元気で明るくて可愛らしいとは思う!ただ俺は大人しめな女性がタイプだ!!!」
「お、おぉそうか」
「でも天海、お前の教科だけ猛勉強してるぞ?」
「こないだ俺の所に恋愛相談しに来たぞ?」
「少しぐらい応えてやっ「すまん宇髄、やはり教師と生徒だ」
天海がいくら本気でも、真面目でも応えてあげられない想いなんだ………


天海に対し少し申し訳ない気分に浸っていると宇髄から提案が出された
「これ以上天海をあしらうのは…もうやめろよ…」
「あいつはあいつなりに煉獄の事が好きだし、…」
「天海は、過去に色々あるからよ……俺達の知らない心の奥深くで、十分すぎるぐらい、傷ついてるから」
「天海の気持ちに応えられない煉獄の気持ちはよくわかった…」
「だから、もうお前から天海を突き放せよ…」


この言葉が発せられた時、ひどく宇髄の声が掠れている気がした______

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