如月さん達が教室から戻ってきた。
その前、3人とも自席に着くんだろうなと思っていたが、予想と反して私の席へと来ていた。
「新谷さん、さっきは、ごめんなさい。」
と、佐藤さんが頭を下げながら謝っていた。
「佐藤さん、顔をあげてください。
如月さんと話す上で、堅苦しくなってしまったのは、申し訳なく思います。
でも、、すみません、私は、急にタメ口で話すの、なかなか難しくて……
佐藤さんに、不快な思いをさせてしまいましたね…少しずつタメ口に慣れていこうかなと思います」
「少しずつで良いからね!」
「はい…あ、うん。」
(((新谷さん、可愛すぎるっっ!)))
3人は、そう思ってしまった
「ねぇ!新谷さんが良ければ、友達にならない?」
と、友達?!
こ、怖いなぁ。。
「少し、考えてもいいですか?
あ、あの、佐藤さんたちが嫌いとか決してなく…」
「あ、別に大丈夫よ!」
「ありがとうございます。」
「んじゃ、そろそろ授業始まるんでバイバイ〜」
「「バイバイ〜」」
私は、手を振った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。