第9話

【お昼ご飯】
95
2021/12/18 09:49
私の弁当の中身は至って普通だ。
1箱に、ご飯と、おかずが入る器で、左側には、ご飯が入っており、右側には、おかずが詰められている。





「そういえば、新谷さん、好きな事ってあるの?」





と、加藤さんが聞く。





「あまり無いんだけど…強いて言うのなら読書ですかね…?」





「へぇー、読書か、凄いね‼️」





「そんなことは無いですけどね…」





「どういう系統の本を読むのですか?」





と、如月さん。





「そうですね、ミステリーやホラー系の本を読むことが多いですね。」





「漫画とかって読んだりしているんですか?」





「全く読まないです。」





「ストーーーップ!2人とも!」





と、佐藤さんが私たちの会話を止める。





「君たち、本当に同い歳です?!」





「「はい」」





私と如月さんの声がハモる。





「せっかくいい話しているのに、敬語じゃ堅苦しいよっ〜!」





「そんなことを言われましても…」





と、私は困惑する。





「堅苦しいぃー( ˘・з・)」





「いきなり、敬語除外は難しいです。
すみません。」





「でも、ぎこちない!!」





「それは、、そうかもしれませんが…」





「つまらないよー(๑´• ₃ •̀๑)」





「爽香、言い過ぎだよ。」





と、加藤さんが言う。





「…やはり、お邪魔でしたよね。
こんな私が居座ってて。
今すぐに別の場所に移動するので、、」





私は、そう言いながら弁当箱を仕舞った。





「楽しいお昼の時間を邪魔しまってすみませんでした。」




そう言って、お辞儀しながら退出した。





あまり戻りたくないが、教室に戻って、考え事をしながら、残りの、お弁当を食べていた。





"加藤さん達に悪いことをしてしまったな。
佐藤さんの言うことも分かるけど、、怖いんだ。
敬語が外れて、友達になって、のちのちに問題を起こすのが。
まだ、友達という存在が怖い。
それに関しては、加藤さん達だからとかは全く関係ない。
しばらくは、このままでいいんだ。"





そう、決心をした。

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