第2話

デュースとお勉強
708
2020/09/05 16:19





あなた視点








1日の授業も終わり、グリムとオンボロ寮に帰る途中

私はあることに気がついた





あなた
あ!しまった!
グリム
ふなっ?!
急に大声出すからびっくりしたんだゾ!
あなた
ごめんごめん
あなた
私、教室に忘れ物しちゃったから
グリムは先に寮に帰ってて!
グリム
しょうがねぇヤツだなぁ、分かったゾ〜




私は急いで教室に戻った











あなた
(あ、デュースだ)



教室に入ろうとすると、居残りしているデュースがいるのが見えた




あなた
デュース!
デュース・スペード
…!  あなたじゃないか
デュース・スペード
まだ帰っていなかったんだな
あなた
うん、ちょっと忘れ物しちゃって
あなた
デュースこそ何してるの?
デュース・スペード
僕は明日の魔法薬学の小テストに向けて
勉強しているところだ
あなた
ただの小テストなのに真面目だね
デュース・スペード
明日のテストで8割以上取らないと、僕は
補習を受けなくちゃならなくなるんだ…
あなた
もしかして…前回が赤点だったから?
デュース・スペード
なっ、何でそれを…!
あなた
エースが言ってたの、聞いちゃった
デュース・スペード
あいつ…!
ベラベラと人の秘密を喋りやがって…
あなた
…デュース?落ち着いて?
デュース・スペード
…あぁ、すまない
あなた
とにかく、
明日いい点取れるように頑張って!
あなた
じゃあ私はそろそろ帰るね
デュース・スペード
あなた!待ってくれ!



忘れ物を回収して帰ろうとすると、
デュースに呼び止められた



あなた
ん、なに?
デュース・スペード
その…あなたも僕と一緒に勉強していかないか?
あなた
私も?
デュース・スペード
1人でやっていると
すぐに集中が途切れてしまうんだ
デュース・スペード
それに、あなたと一緒なら頑張れる気がして…



デュースは少し照れたように言う



あなた
ふふっ、いいよ
デュース・スペード
本当か!ありがとう



そして、デュースと2人で居残り勉強が始まった



あなた
じゃあ、この薬草の名前は?
デュース・スペード
えーっと…
あなた
それならこっちの薬草は?
デュース・スペード
思い出せない…
あなた
デュース…



デュースがあんまり要領良くないのは知ってたけど、
これほどまでとは…




デュース・スペード
すまない…せっかく時間を取ってもらったのに
あなた
ううん、私のことは気にしなくて大丈夫だよ
あなた
それより、何とか明日までに覚えよう!
デュース・スペード
ああ、頑張るよ!









あなた
……ん
あなた
…あれ?私いつの間に寝ちゃってたんだろ


デュースと勉強している間に、いつの間にか
寝落ちしてしまっていたみたい


あなた
これって…



私の肩には制服のジャケットが掛けられていた



あなた
デュースが掛けてくれたのかな?
あなた
…って、寝ちゃってる




優しいな、なんて思いながらふと横をちらっと見ると、
デュースは寝息をたてて眠っていた



デュース・スペード
…zzz



私はそっとデュースの肩にジャケットを掛け直す



あなた
ありがとね
あなた
それにしても…




今までデュースの顔をじっと見たことなかったけど、改めて見るとその整った顔立ちにドキッとしてしまう




あなた
デュースってかっこいいんだな…
デュース・スペード
ん…
デュース・スペード
あなた…好きだ…
あなた
へ?!



私は驚いて机をガタッと揺らしてしまった

その衝撃でデュースの目が覚めたようだった


デュース・スペード
…あれ、僕は寝ていたのか
デュース・スペード
あなた?そんな驚いた顔してどうしたんだ?
あなた
な、何でもない!
あなた
(さっきの、ただの寝言だよね…?)
デュース・スペード
そうか
デュース・スペード
…何だか僕はすごく幸せな夢を見ていた気が
するんだが、内容が思い出せないな
あなた
えっ…?!
デュース・スペード
…?  さっきから様子が変だぞ
デュース・スペード
もしかして僕が寝てる間に何かイタズラでも
したのか?
あなた
いや、私じゃなくてデュースが…
デュース・スペード
僕が?
あなた
さっき寝言で言ってたこと、覚えてる?
デュース・スペード
いや、そもそも寝言なんて言った覚えはないな
デュース・スペード
僕は何て言っていたんだ?
あなた
あなた、好きだ…って…
デュース・スペード
なっ…?!
あなた
でも、夢も覚えてないんだし
ただの寝言ってことだよね!
デュース・スペード
最悪だ…
あなた
え?
デュース・スペード
完全に心の準備ができてから告白するつもりだったのに、まさか寝言であなたに想いを伝えてしまうなんて…
あなた
そ、それって…
デュース・スペード
あなた、改めて言わせてもらう
デュース・スペード
僕は…あなたのことが好きだ
あなた
…本当に?
デュース・スペード
ああ、もちろん本当だ
あなた
嘘みたい…
デュース・スペード
僕は優等生にはまだ程遠いが…
デュース・スペード
勉強も努力して、いつか絶対にあなたに相応しい男になってみせる
デュース・スペード
だから…僕と付き合ってくれないか?
あなた
デュース…
デュース・スペード
うわっ、どうして泣いてるんだ?!
デュース・スペード
そんなに僕に告白されるのが嫌だったのか…?
あなた
違うよ、嬉しくて涙が出ちゃったの
あなた
私で良ければ…お願いします
デュース・スペード
…っしゃあああ!!
あなた
ちょっとデュース!声大き過ぎ!
デュース・スペード
すまない、嬉しすぎてつい…
あなた
まったく……ふふっ
デュース・スペード
じゃあ…改めてよろしくな、あなた
あなた
こちらこそ、よろしくね









小テスト返却の日







デイヴィス・クルーウェル
次、デュース・スペード
デュース・スペード
はい!
デイヴィス・クルーウェル
仔犬、お前にしては良くやったな
デュース・スペード
…やった!



嬉しそうな様子で席に戻ってくるデュース



あなた
どうだった?
デュース・スペード
8割以上、目標達成だ!
あなた
すごい!やったねデュース!
デュース・スペード
ああ!あなたのおかげだ!



デュースはそう言うと、私にぎゅっと抱き着いてきた



あなた
わっ!?
ちょっと、みんなに見られてるって…!
デュース・スペード
!?  わ、悪い…
エース・トラッポラ
へー、お前らそんなに仲良かったんだな?
デュース・スペード
べ、別にそういう訳じゃ…!
エース・トラッポラ
こんな人前でイチャついちゃって…
デュース・スペード
だから違うって言ってるだろ!
デイヴィス・クルーウェル
黙れ仔犬ども!!騒ぐなら外でやれ!
デュース・スペード
す、すみません…
あなた
すみません、クルーウェル先生…
エース・トラッポラ
デュースのやつ、怒られてやんの
デイヴィス・クルーウェル
お前もだぞ
エース・トラッポラ
うわ、まじっすか…





この後、私たちは罰として3人仲良く教室の掃除を
させられるのでした












……












作者
おしまいです!
作者
だいぶ長くなってしまいましたが…
初ツイステ夢、どうだったでしょうか🤔

デュースっぽくなかったらすみません😭
作者
これから少しずつストーリーを
増やしていく予定なので、
どうぞよろしくお願いします🙇‍♀️
作者
それでは、ここまで読んでくださって
ありがとうございます!

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