あなた視点
〜ポムフィオーレ寮〜
ヴィル先輩は"アタシの所に来なさい"って言ってたけど…
多分ポムフィオーレ寮に行けばいいんだよね?
おや、あなたくんじゃないか
ルーク先輩!
ヴィルに会いに来たんだろう?
はい!でもどこに行けばいいのか
分からなくて…
彼は部屋で待っているよ
私が案内しよう
ありがとうございます!
…
〜ヴィルの部屋〜
ヴィル、連れてきたよ
遅かったわね
アタシを待たせるなんていい度胸じゃない
えっ!?ご、ごめんなさい!
授業終わってからすぐ来たつもりだったんだけどな…
それだけヴィルはキミが来るのを
待ち望んでいたということさ
ルーク!余計なこと言わないでちょうだい
おっと、すまなかったね
アンタはもう戻っていいわ
ウィ!
では、私は失礼するよ
ルーク先輩、案内ありがとうございました!
これくらいお安い御用さ
ルーク先輩は部屋を出ていき、
ヴィル先輩と私の2人きりになった
ルークが言っていたことは気にしないで
とりあえず、そこの椅子に座って
待ってなさい
は、はい
言われた通り、鏡の前にある椅子に座って待っていると
ヴィル先輩がポーチを持って戻ってきた
…それは何ですか?
何って、アタシのメイク道具と化粧品よ
??
あの、今日私がぶつかっちゃったことを
怒るために呼んだんじゃないんですか?
はぁ…そんなくだらないことで
呼び出したりしないわよ
アンタの顔、しっかり化粧すれば
美しくなる素質がありそうだと思ったの
な、なるほど
これは褒められてると思っていいのかな?
とりあえず、怒られなくて良かったぁ…
さ、始めるわ
じゃあお願いします
私の前髪をクリップで留め、
ヴィル先輩は慣れた手つきでメイクを進めていく
それにしても…
(ヴィル先輩の顔が近い…!)
アンタ、表情が堅いわね
余計な力を抜いて
す、すみません!緊張しちゃって
力を抜いてって言われても…
こんな間近にヴィル先輩がいたらドキドキし過ぎて
そんな余裕なんてないよ〜!
…まぁいいわ
そのまま大人しくしてなさい
…はい
その後もヴィル先輩との距離にずっとドキドキしたまま、
気づけばメイクも終わりそうな頃だった
最後にリップを塗って…
はい、これで完成よ
…わぁ!すごい、私じゃないみたい
アタシの手に掛かればこんなものよ
いつもこれくらい美しくなれるように
努力することね
でも、私はヴィル先輩みたいに技術もないし…
そもそもメイク道具も最低限のものしか
持ってないんですよね…あはは
…呆れた
だったら、アタシがやってあげるわ
えっ?いいんですか?
けど勘違いしないで
アンタが美しい状態じゃないとアタシの気が
済まないだけよ
そ、そうなんですね…
ヴィル先輩、やっぱり美に対してストイックなんだなぁ…
素晴らしいよ2人とも!!
ルーク先輩!?
ちょっと!
アンタどこから入って来てるのよ!?
大体、さっき戻ったんじゃなかったの!?
突然、ルーク先輩が開いていた窓から入ってきた
本当にどうやってここまで来たの!?
確かに1度ここを去ろうとはしたのだけれど…
やはりキミ達の様子が気になってしまって、
窓の外から観察させてもらっていたよ
ほとんど不審者みたいなものじゃない…
たしかに不審者扱いされてもおかしくないよね…
きっとルーク先輩だから許されることなんだろうな
それにしても、ヴィルが自らメイクを
してあげようとするだなんて珍しいことだ
別に、さっきも言ったけど
アタシの気が済まないってだけよ
しかも、あなたくんのメイクに使っていた
化粧品や道具も全てヴィル自身のものだ
他人に触られることも嫌がるほどなのに、
あなたくんに使うのは抵抗がないんだね?
えっ…
…ルーク!!いい加減にしなさい!
さもないと、どうなるか分かってるわね?
いけない、少し喋り過ぎてしまったようだ
では今度こそ失礼するよ!
ルーク先輩はまた窓から外へ出ていった
もう普通にドアから出ていけば良かったんじゃ…?
あの、ヴィル先輩
…なによ
そんな大事なものを私に使って
もらっちゃって…申し訳ないです
謝ることないわ
アンタになら特別に使ってあげても
いいと思っただけ
と、特別…
!…別に深い意味はないわ
一々気にしないでちょうだい
そうですよね…すみません
とにかく、またメイクがしてほしかったら
アタシの所に来なさい
いつでもやってあげるわ
はい!ありがとうございました!
ヴィル先輩の部屋を出て、オンボロ寮へと向かう
こんなに綺麗にしてもらえるなら
またヴィル先輩に会いに来ちゃおうかなぁ
…
…はぁ
(アタシったら、もっと
素直にならなくちゃダメね)
……
おしまいです!
すっかり更新するのに時間が
空いてしまいました😭
長くなりましたがヴィル夢でした!
あんまり甘い要素がなくてすみません😂
それでは、ここまで読んでくださって
ありがとうございます!
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