第25話

ズル休み③
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2019/10/24 15:54
[あなた視点]

家に着いてりょうはすぐにキスをした。

優しいキスではなくて、

すぐにでも押し倒されそうなキスだった。

シャワー浴びるから少しだけ待っててね、と言うとじゃあコンビニ行ってくる、そのあと俺も浴びると言ってまたキスをした。

シャワーを浴びて戻ると既にりょうがいて、遅いと言って笑っていた。

りょうがシャワーを浴びているうちに髪を乾かした。

短くてよかった。すぐに乾く。

りょうはシャンプーの匂いがする、と言って私の髪の毛に顔を埋める。

さっきとは違って優しいキスをした。


りょう「ベット行こう?」

あなた「いいよ、タバコ吸ったらね。」


火を付けたけどりょうがベットに腰掛けるからそのまま肩を押して上になった。

いつもの余裕そうな笑い方をする。

りょうのまだ少し濡れた前髪を片手でかき分けて舌を押し込んだ。

りょうはすぐに乗り気になって舌を絡ませてくれた。

あなた「待ってて、煙草消すから。」

もう一度、馬乗りになってりょうがしてくれたように耳や首筋に丁寧にキスをした。


あなた「こんなとこにホクロあるんだ。」


りょう「あなたも見えないところにあったよ。」

あなた「何人の女が知ってんのかな。」

りょう「こんな風にされたの初めてだから意外とあなたが初めてかもしれんよ?」

あなた「好きな男に愛撫もしないような女と付き合ってたの?」

好きな人に触れた女がいると思うとイライラするから、笑ってそう言ってやった。

りょう「今すごい意地悪でエロい顔してた。」

腕を掴んで引き寄せて私の耳にキスをする。低くて優しい声で笑いながら好きと言ってくれる。

もう少しキザな言葉を期待していたけど笑い声が心地いい。

もっとしてあげたい、私がそういうとりょうは何倍で返せばいい?と笑った。

舌を這わすと足が動く、いつも余裕そうな彼の顔が少しだけ歪む、可愛くてつい何度も意地悪をした。

りょう「もうしたい。」

そういうから、上に乗ってやろうと思って動いたらりょうに押し倒された。

りょう「嘘、俺の番。」

敵わないな、また余裕そうに笑うりょうを見てそう思った。



りょうは今度は胸元に吸い付いてキスマークを付けた。

こんな風にできるの次はいつかなぁって寂しそうに笑うから私もりょうの胸元と腰のあたりにキスマークを付けた。


あなた「ねぇ、今日は私が上ね。」

りょう「ふーん、じゃあ頼んだ。」


腰を落としただけで頭が真っ白になりそうだった。

1ヶ月ぶりの感覚につま先がピリピリとした。

長くなってきた私の前髪をりょうが無造作にかきあげた。

りょう「顔、えっろ。」

こっちのセリフ、と言って動いた、りょうが私に合わせて動くから奥まで入ってくる。

あなた「まだ、足りないよ。もっと。」

そういうとりょうは腰を掴んで私を無視して動いた。

突き上げられる感覚は何も考えられなくなるような感覚だった。

りょうはそのまま起き上がって悔しくて睨む私に愛撫を繰り返した。

左手で私の腰を固定して右で弱い部分を探すように弄った。

耳や首を這う舌やりょうの「可愛い」という声は私の頬を赤くした。


気付けば正常位で両手を掴まれてキスをされながら何も考えられなくなっていた。


何度果てたのか分からない私の体は言うことを聞かなくなっていた。


りょう「俺もういくけど大丈夫?さっき足りないもっとって言ってたけど。」


耳元で囁くりょう、本当に性格悪い。


あなた「もう、いい、むり、」

りょう「OK、もう少し我慢して。」


さっきよりも激しい快感に腰が跳ねる。

それを見て嬉しそうにするりょうは心底ムカつく顔をしていた。

りょうは終わると私を起こして先にシャワー入っておいで、と言った。

まだジンジンとした熱のこもった感じのする体を引きずってシャワーに入った。

シャワーに入っても、熱は冷めない。

体がまだ足りないと、快楽を求める。

いつもなら、しないはずの自慰行為をした。

シャワーの音でごまかした。



部屋に戻るとりょうはいつも通りの笑顔だった。

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