[りょう視点]
約束のアクセサリーを買いにいくために車に乗った。
「りょうは疲れてるだろうか私の運転で行こう。」そう言ってくれたからあなたの車の助手席にいる。
正直、疲れてはないけど運転席とは違って前を向かなくてもいいからずっとあなたの横顔を見てられる。
それにあなたの車だとあなたの好きな曲が流れてて鼻歌を歌ったり説明してくれたりする。
お互いに言葉数が多いわけではないけどそれも心地いい。
心なしかいつもより機嫌の良さそうな彼女の隣で同じ歌を口ずさんだ。
あなた「りょう、そういえば私が酔って色々買ったこととかも聞いたんでしょ?」
りょう「聞いたよ。多分全部聞いた。」
あなた「…持ってきたから。」
りょう「やった。笑」
あなた「家で着よう。」
りょう「うん、あ!コンビニ寄って。」
りょう「はい、マスク。」
あなた「ありがと、言えばあったのに。」
りょう「眼鏡持ってるよね?」
あなた「持ってるけど。」
りょう「じゃあ着て歩こ?笑」
あなた「いやそれは…。」
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あなた「…絶対目立ってるよ。」
りょう「そう?」
あなた「りょうも私も身長的に目立つからね。」
りょう「お揃いの買ったらその場で付けよ。」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。