第12話

まさかの…!?
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2020/02/07 16:10
紫家の家事は、茜架と柚架が二人で行っている買い出しや掃除は美架(料理は得意で美架中心)と春澄の仕事
紫茜架 ユカリセリカ
やばい!今月の家賃の振り込みや銀行の受付にも忘れてた!
茜架は部屋でくつろいでいて飛び上がる
紫柚架 ユカリユズカ
何をしているのですか!それは姉さんの仕事ですよね!
紫茜架 ユカリセリカ
だから、今ものすごく焦ってるんじゃん!
紫美架 ユカリミカ
最近忙しかったからな
紫茜架 ユカリセリカ
まだ昼前だから間に合う!
紫美架 ユカリミカ
送ってやろうか?
美架はバイクの免許を持っている
紫茜架 ユカリセリカ
運動がてら走っていくからいい
ありがとう
茜架は急いで準備を整え、銀行に向かう
銀行に到着
紫茜架 ユカリセリカ
混んでるな
受付に行き番号札をとり、席に座り呼ばれるのを待つ
携帯を取り出し、熊谷とのやり取りに返事を返す
紫茜架 ユカリセリカ
クマとレイ最近学校であってないな
そんなことを思いながらのんびり気ままに待っていると
一般人
おい!金を出せ!!
一人の男が大声を出し入ってくる
茜架は声の方に顔を向ける

覆面を被り、隠れて入るが見た目20代前半ぐらい。
一般人
てめぇーら!そこを動くなよ!!
男はけん銃を天井に向け一発発砲
一般人
キャーーー!!
周りは騒然とし、中には子供もいて泣き出す子が多い
紫茜架 ユカリセリカ
こんなネイバーと交戦する世界でベタな展開に遭遇とか運がいいのか悪いのか
茜架は焦りもなく犯人をあざ笑いし、すぐに熊谷に警察を呼ぶように連絡しようとするが
ジリジリジリジリ
誰か銀行の防犯システムを押したらしく、シャッターが降り始める
一般人
警察呼びやがったな!!
犯人は怒りだし受付近づきて一人の社員に銃を向ける
紫茜架 ユカリセリカ
チッ挑発にしかなんないだろうが
こおいうのは穏便にしないと…
茜架は一般人に使うのは気が引けるがとりあえずトリガーを取り出そうとポケットに手を突っ込む
紫茜架 ユカリセリカ
トリガーオン…オン?…!?
茜架は慌ててすべてのポケットを探るが、トリガーが…見つからない
紫茜架 ユカリセリカ
急いできたらか…家に忘れた
過去の自分に文句を言ってやりたいと思うが時すでに遅し
一般人
おい、お前ら全員ここに来て座れ!
男は立てこもるつもりだろう
みんな言うことを聞き、すぐに集まる
一般人
荷物を集める。いいか、妙な真似したらぶっ殺すからな!!
後半になり茜架の前に犯人がやってくる
一般人
次お前!
紫茜架 ユカリセリカ
僕…これしかないんだけど
持ってきた通帳や銀行のに必要なものだけを取り出す
一般人
携帯もだせ!
紫茜架 ユカリセリカ
持ってない
一般人
今時持ってないやつがいるわけねぇだろ!
男がポケットに手を取りてくる
紫茜架 ユカリセリカ
ちょっ、触んないで!
手を振り払う
その行動にドキドキと周りの人は見ている
一般人
チッおい!そこの女!
一人の社員の女性を見る
一般人
ヒッ!
女性は怯える
一般人
てめぇ、この女のボーディチェックしろ!
女性は慌てて服の上から手を当て探す
一般人
ど、どこにもないです
一般人
チッおい次!
男は諦め、次の人に行く
茜架は目であたりを見渡し人質の人数を確認する

客と社員に合わせて40人もいないぐらいだ
茜香は怯えている女性に声をかける
紫茜架 ユカリセリカ
怖いですよね
でも、安心してください
管轄外ですが、人間相手どうにかしますよ(小声)
一般人
…だめよ!子供が敵う相手じゃ…(小声)
フッと笑い、くつを脱ぎ隠していた携帯をオトコに見つからないように取り出し、急いで柚架に打ち返しこの状況を伝える
一般人
そのままおとなしくしてろよ!
すべて終わった犯人は受付にも台に座り込み人質を監視する

外が騒がしくどうやら警察が到着したようだ
紫茜架 ユカリセリカ
ねぇ、おっさん
茜架は挙手し話し始める
一般人
てめぇ、おとなしくしてろって言ってんだろうが!
紫茜架 ユカリセリカ
いやいや、ずっと静かにするのも暇でしょ
紫茜架 ユカリセリカ
おっさんさぁ、なんでこんな事したの
一般人
てめぇガキが!それに俺はおっさんじゃねぇ!24だ!
紫茜架 ユカリセリカ
【自ら年齢暴露ありがと】へぇ~てっきり40かと思った
一般人
バカにしてんのか!
紫茜架 ユカリセリカ
バカにはしてないよ
超がつくほどのバカって思ってるだけで
茜架はあざ笑いで犯人を見る
一般人
ガキがー!!
犯人はけん銃をこちらに向け一発発砲
人質は、頭を下げその場に伏せたり腰を抜かす者たちがいた
紫茜架 ユカリセリカ
茜架の頬をかすめ後の壁に銃弾がめり込む
紫茜架 ユカリセリカ
はぁー
一般人
びびったんだったら黙ってろ
紫茜架 ユカリセリカ
びびったとか、子供相手に何やってんのって思っただけ
一般人
まだ言うか!!?
紫茜架 ユカリセリカ
いや、もぉ黙っとくよ
自分以外の人に被害が出ても困るから
とりあえず降参ポーズをとり、黙る
一般人
あなた大丈夫⁉(小声)
先程の女性がハンカチで血をふき取ってくれる
紫茜架 ユカリセリカ
すいません
ビビらせることやっちゃって
一般人
…あなた子供なのにすごいわね
撃たれたあとでも普通に犯人と話していて(小声)
紫茜架 ユカリセリカ
仕事がら緊急事態には慣れてるもんで
一般人
…本当にあなた何者なの
紫茜架 ユカリセリカ
何者でもないですよ
ただの、高校2年生です
立てこもりから一時間

その間に何度か電話がかかってきた
相手はもちろん警察
だが、犯人は一度だけ出てそれ以来は無視
紫茜架 ユカリセリカ
【そろそろいいか…】
様子をうかがい立ち上がり犯人に話しかける
紫茜架 ユカリセリカ
犯人さーん
一時間ほどたったし子供が可愛そうだからせめて子供だけで開放してあげてほしいかな
少しずつ男に近づいていく
一般人
無理だな
開放はしない
紫茜架 ユカリセリカ
じゃあ、このままずっとこの茶番を続けるんですかー?
一般人
お前には俺の苦労がわからないだろうな!!
一般人
先月俺は会社を辞めさせられた!
ここの銀行に会社と契約するように頼み込んだが聞き入れてもらえず、そのせいで俺は仕事も失い、家族にも見放された!
だから、これは俺のせいじゃない!
ここの奴らが悪いんだ!
カットなり始める
紫茜架 ユカリセリカ
それって…あなたの力が及ばなかっただけでしょ
それを人のせいにして、強盗しようなんてあなた本当馬鹿だよね
一般人
んだと!!
紫茜架 ユカリセリカ
あなた、友達とか仲間、居ないでしょ?だからだよ
誰かと何かを成し遂げるってことをわかってないからそうなるんだよ
一般人
てめぇーに何がわかる!
そおいうてめぇはいるのかよ!!
友達とか仲間とかきれいごと言ってんじゃねぇよ!!
紫茜架 ユカリセリカ
…だから、馬鹿だって言ってんの
誰が一人で拳銃持った相手に太刀打ちしようと思うのよ
一般人
何!?
男はその言葉に驚いたと共に天井に大きな穴が開く
男は崩れ落ちた天井を見て驚くと二名が天井裏から降りてくる
一般人
誰だてめぇら!!
男が拳銃を構えたが一歩遅い
忍田真史 シノダマサフミ
私の大事な姪に手を出さないでもらおうか
忍田が拳銃を蹴り飛ばす
紫茜架 ユカリセリカ
おじさん!
茜架はまさかの忍田で少し驚いた
紫美架 ユカリミカ
茜架!!
美架が剣に見立てた棒状のものをもち、何かをこちらに投げてきた
それは、家においてきたトリガー出会った
茜架はそれを受取り
紫茜架 ユカリセリカ
トリガーオン!
換装体になり
紫茜架 ユカリセリカ
グラスホッパー
グラスホッパーで勢いをつけ、犯人めがけてきつい拳を買おにおみまいしノックアウト
紫茜架 ユカリセリカ
ふー
茜架はホッとし、受付にもたれかかる
紫美架 ユカリミカ
お疲れ様
片手だけでハイタッチ
忍田真史 シノダマサフミ
茜架無事だったか
紫茜架 ユカリセリカ
おじさんわざわざありがとう
忍田真史 シノダマサフミ
なに、大事な姪に何かあったら姉さんに顔向けできないからね
犯人を縛り上げ、警察も突入し、人質の人たちが開放はしないされていく
紫柚架 ユカリユズカ
姉さん!
柚架が飛びついてくる
紫柚架 ユカリユズカ
無事で良かったです
後ろから春澄もやってくる
紫小鞠ユカリコマリ
フッ…
優しい表情で笑い頭を撫でてくれる
一般人
あ、あの…
捕まっているとき隣に座っていた女性が話しかけてきた
一般人
やっぱりボーダーだったんですね
紫茜架 ユカリセリカ
…はい
もし、ネイバーでお困りになられましたらいつでも連絡してください
名刺を渡して、女性は警察に誘導され外へと出ていった
忍田真史 シノダマサフミ
よし、帰るか
久しぶりに五人で外に食べに行こう
紫柚架 ユカリユズカ
おじさん仕事は?
忍田真史 シノダマサフミ
今日は休みでね
紫茜架 ユカリセリカ
この事他の人は知ってるの?
紫美架 ユカリミカ
玉駒は知ってるはずだ
けど、迅から「ご飯楽しんできてねー」ってきたぞ
携帯画面をみせる
紫小鞠ユカリコマリ
流石迅さん
予知済みかよ
忍田真史 シノダマサフミ
ほら、四人とも何が食べたい?
紫美架 ユカリミカ
焼肉!
紫柚架 ユカリユズカ
焼肉!
紫茜架 ユカリセリカ
白米!
紫小鞠ユカリコマリ
茜架はまずおかずを食べなさい
俺は、三つ子が好きな所で
忍田真史 シノダマサフミ
近くに焼き肉があったな
そこに行くか
大喜びで先頭を歩く三つ子たち
紫茜架 ユカリセリカ
白米♪白米♪
楽しみなのはいいが何か忘れいるような気が…
紫茜架 ユカリセリカ
あーーー!!!!?
家賃!!!?
せっかく行った銀行もああなってしまい、焼肉よりも先に別の銀行に急いで向かうのであった

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