第14話

師匠
374
2020/02/07 16:10
みんなそれぞれの隊室へと向かう
紫美架 ユカリミカ
とりあえずお前らはこっち来いよ
三雲修
でも、ご迷惑じゃ
紫柚架 ユカリユズカ
紫隊しかいないから遠慮しないでください
紫茜架 ユカリセリカ
別にこっち来てるときいつでも来てくれていいのよ
空閑遊真
では、お言葉に甘えて
雨取千佳
ありがとうございます
三人も一緒に入る
紫茜架 ユカリセリカ
ただいまぁ
降谷菊花 フルヤキッカ
お疲れ様ー
奥の方からコーヒーを片手に出てくる
降谷菊花 フルヤキッカ
あら、三雲くんたちもいるのね
三雲修
すいません大勢で
三雲たちは軽くお辞儀する
降谷菊花 フルヤキッカ
全然平気〜
立ってないで座りな
紫美架 ユカリミカ
飲み物ジュースでいいか?
冷蔵庫からジュースを取り出しコップに注ぎ始める
三雲修
ありがとうございます
紫柚架 ユカリユズカ
運びます
柚架が持ってきてそれぞれの前に置く
降谷菊花 フルヤキッカ
確かいいところのどら焼きがあったはず
棚をあさりどら焼きを持ってくる
紫茜架 ユカリセリカ
これ美味しいわね
一番に手を付け食べ始める
空閑遊真
茜架センパイ食べるの早いねー
紫茜架 ユカリセリカ
残念!
紫隊は弱肉強食なのよ!
ボヤボヤしてられないわよ!
とは言っても、いちおう三人にも食べてもうようにどら焼きを渡す

食べながら先程の江並の話をする
三雲修
そおいえば、柚架先輩から聞きました
日和のことで、二宮さんと茜架先輩が動かれたとか
空閑遊真
ホウホウ
茜香センパイが
雨取千佳
こころを開くって具体的にどうされたんですか?
茜架以外の紫隊が苦笑いを浮かべ始める
紫美架 ユカリミカ
それ聞くかー
紫柚架 ユカリユズカ
あれは、酷かったですね
降谷菊花 フルヤキッカ
何度物が破壊されたか
三雲修
えっ??そんなに大変だったんですか
紫美架 ユカリミカ
それについてはまぁ確かに大変だったけど
別のことがな…
紫茜架 ユカリセリカ
二宮さんが扉こじ開けたり、窓割ったり天井ぶち破ったり大したことはなかったわよ
それで、出てきた日和に毎日のように他愛もない話をした 以上
降谷菊花 フルヤキッカ
なんのためらいもなく言ったね
空閑遊真
茜架センパイ大胆
三雲修
いやいや!大胆というかなんていうか…凄いですね
紫美架 ユカリミカ
酷いだろ!
日和が自分から出ていったみたいに言うけど、実際引きずり出されたらしい
本人談
紫茜架 ユカリセリカ
二宮さんに辞めろって言ってもやめる人じゃないのは二人も知ってるでしょ
紫柚架 ユカリユズカ
それでも限度があるじゃないですか
降谷菊花 フルヤキッカ
日和可哀想に同情するよ
紫茜架 ユカリセリカ
噂をすればね
ドアの方に目をやり、扉が開いた
江並 日和
江並は無言で入ってくる
紫茜架 ユカリセリカ
はいはい
練習に行きましょうね
何も言っていないのに読み取る
紫美架 ユカリミカ
さすが鬼教師
紫茜架 ユカリセリカ
誰がよ!
姉様と呼ばすわよ!
紫柚架 ユカリユズカ
頼りないけど姉さんをよろしくお願いします
江並 日和
任せて!
江並は頷き茜架を連れて行く
紫茜架 ユカリセリカ
二人とも僕を馬鹿にして
茜架は一度廊下に目をやったがすぐにこちらを見直しかすかに笑う
紫茜架 ユカリセリカ
遊真お客さんが見えられたようよ
空閑遊真
客??
立ち去ると入れ替わりに緑川がやってきた
緑川駿 ミドリカワシュン
遊真先輩!
緑川は笑顔でやってくる
三雲修
緑川!
緑川駿 ミドリカワシュン
三雲先輩チース!
三雲修
お前よくわかったなここにいることが
緑川駿 ミドリカワシュン
へへぇ!
そんなことよりほら遊真先輩も行くよ!
緑川は有無を言わさず、誘拐していく
三雲修
空閑ー!
雨取千佳
連れて行かれちゃったね…
取り残され静かになる
紫美架 ユカリミカ
俺らも模擬戦やるか
紫柚架 ユカリユズカ
では、チカは私とやりましょう
チカを連れて行く
雨取千佳
よろしくお願いします!
紫美架 ユカリミカ
俺、京介みたいに甘くないからビシバシ行くぞ!
三雲修
ご指導よろしくお願いします!
二人も出ていき
降谷菊花 フルヤキッカ
ボッチ…さてと、一度一眠りして後でオペレーターの子とお喋りしに行こ
ソファーに横たわり寝る体制に入る


模擬戦後
さきに出てきた江並が自販機の前で立っている
江並 日和
ポケットをあさりお金を出そうとするが見当たらない
江並 日和
ない
その時、横からスッと割り込みお金が入れられる
江並 日和
三輪先輩!
三輪隊隊長の三輪秀次であった
三輪秀次 ミワシュウジ
どれだ
江並 日和
私じゃなくて、お姉ちゃんが
三輪秀次 ミワシュウジ
お姉ちゃんって確か…
紫茜架 ユカリセリカ
僕だけど何かしら?
江並に後ろから抱きつく
三輪秀次 ミワシュウジ
確かに江並はお前のお気に入りだったな
紫茜架 ユカリセリカ
そーだけど
あっ、飲み物二人とも水でお願いね
ガタン2本水を買い三輪はコーヒーを買う
三輪秀次 ミワシュウジ
水を渡す
紫茜架 ユカリセリカ
ありがとう!
江並 日和
ありがとうございます
嬉しそうにペットボトルを握りしめる
紫茜架 ユカリセリカ
君はコーヒーなのね
三輪秀次 ミワシュウジ
これを飲まないと頭が回らない
紫茜架 ユカリセリカ
それおじさんが使うセリフよ
三輪秀次 ミワシュウジ
文句を言うなら返せ
紫茜架 ユカリセリカ
冗談が通じないわね
ありがたく貰っておくわ
蓋を開けすこし飲む
三輪秀次 ミワシュウジ
…最近調子はどうなんだ
紫茜架 ユカリセリカ
【…日和のこと気にしてくれていたみたいだからそのことかしら?】
飲み口から離し少しボーッと考える
紫茜架 ユカリセリカ
元気よね。ねぇ日和
江並 日和
うん
三輪秀次 ミワシュウジ
そうか
紫茜架 ユカリセリカ
やだ日和のこと気にしてくれてるの
ふふっありがとう
三輪秀次 ミワシュウジ
【俺はお前のことを聞いたつもりだったんだが…】
紫茜架 ユカリセリカ
それよりも、秀次
恨みを辞めろとは言わないけど、善良と悪人の区別はつけたほうがいいよ
三輪秀次 ミワシュウジ
ほっとけ
少しムッとした顔になる
紫茜架 ユカリセリカ
もし、人間に姉さんを殺されてたら人間を恨むってことになるよね
けど、自分も同じ人間
ほら、矛盾になる
そおいうことでしょ?
三輪秀次 ミワシュウジ
極端な話に…帰る
背を向け帰っていこうとする
紫茜架 ユカリセリカ
あら、今日の防衛任務三輪隊なんでしょ?
頑張って街の平和に貢献してよ
三輪秀次 ミワシュウジ
誰に言っている
紫茜架 ユカリセリカ
さすが三輪隊隊長ね
三輪秀次 ミワシュウジ
お前こそやる時はしっかりやれよ
紫茜架 ユカリセリカ
それこそ誰に言ってるのよ
それぞれの場所に戻っていく

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