第5話

第一章 続き3
6
2026/08/05 03:25 更新
あれから二年の月日が流れた。ぼくは八歳になり、背も少し伸びた。

ハオリさんのもとでの日々は、最初は戸惑いの連続だったけど、いまは毎日が新鮮で楽しい。訓練とともに勉強まで教えてもらっている。
ハオリ
ハオリ
ルル、今日の瞑想はどうだった? 自然の声はちゃんと聞こえたかな?
朝のくんれんを終えて汗を拭うぼくに、ハオリさんがたずねてくる。

相変わらず若々しい姿だが、時折見せる眼差しには深いえいち(勉強したときに覚えたけど使い方あってる?)が宿っている。
ルル
ルル
はい! 昨日よりたくさんの声が聞こえました。特に西の山の木は『もっと水を』って訴えてきてたので、こっそり雨雲を呼んどいたんです!
得意げに報告すると、ハオリさんは満足そうにうなずいた。
ハオリ
ハオリ
素晴らしい。天候操作も自然干渉魔法の初歩とはいえ、なかなかできることじゃない。でもね——
言葉を切り、真剣な表情になる。
ハオリ
ハオリ
大切なのは力そのものではなく、その使い方だよ。無闇に森を変えれば他の命に影響が出る。思いやりを忘れてはいけない
ルル
ルル
はい…
胸の奥がチクリとした。お父さんに怒られたときの恐怖とは違う。

正しいことをされているはずなのに、どうしてこんなにも苦しく感じるんだろう。

*

昼過ぎのこと。ハオリさんが森の中の開けた場所にぼくを連れ出した。
ハオリ
ハオリ
今日は特別な課題を与えよう。ここから北東にある“精霊の泉”を目指してもらいたい。ただの散歩ではないよ
ハオリさんが地面に魔法陣を描くと、ぽうっと青白い光が浮かび上がった。次の瞬間、景色が歪み、見慣れない林道に立っていた。
ルル
ルル
空間転移…! こんなの使えるようになったら便利だなぁ
興奮するぼくにハオリさんは苦笑した。
ハオリ
ハオリ
ただし危険も多い。今回は私からの通信魔道具を預けるから、必ず身につけておくこと。帰還用の魔法石も忘れないように
ポケットに収められた小さな笛と丸い石は、手のひらに重みと責任感を与えてくる。
ルル
ルル
行けるかな…ひとりで
不安が顔に出たらしい。ハオリさんがぽん、と背中を押す。
ハオリ
ハオリ
君ならできる。僕の弟子だしむしろ、自分の足で未来を切り開くべきときが来ているんだ。
ハオリ
ハオリ
道中の学びは、どんな書物よりも価値がある
“自らの力で何かを成し遂げる”――すごいことだと思う。胸が高鳴り、同時にまだ不安は残っている。






























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RRR
RRR
小さい文字の書き方を覚えました(ようやく)!何か問題があったらコメントしてください!

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