第5話

第5話
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2021/05/20 07:23




私は、あれから全く動けずにいた。





アイツから目がそらせない。

その威圧的な視線から、逃れることが出来ない。











五条 悟
五条 悟
おいっしっかりしろ!




気づくと、目の前に呪霊の姿があった。
あなた

っ…あっぶな…!





すんでのところで、何とか避ける。




あなた

(こいつ、図体でかい割に速いな…)

 



獲物を2度仕留めそこなったカイブツの叫びがこだまする。




あなた

…っ



やつの視界に私がはいったのだろう。




他のことなんて興味無しとでも言うように、
そのおぞましい体を向け迫ってくる。



身のこなしには自信があったのだが、全力を出してようやくなんとかなるレベルだ。
五条 悟
五条 悟
なんでアイツあなたばっか狙うんだよ!
夏油 傑
夏油 傑
なにかこの呪霊と因縁でもあるのかい?
あなた

それは祓ってからでいいでしょ!!

あなた

私が引き付けとくからっ…はやく!!

あなた

こいつを倒して!




息があがる。



早くしないと先に限界を迎えるのは私だ。




あなた

分かったら早く動いて!!!

五条 悟
五条 悟
っ!俺に指図すんなよ!
夏油 傑
夏油 傑
!  ああ、了解したよ!

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