第111話

origin 少女R
120
2023/05/21 13:37




 竜サイド



 全員、殺……倒した奴らを回収した後、俺は龍と奴隷番号15番もとい少女R(苗字から取った)の会話に聞き耳を立てていた。




竜
アイツ、たまにはいいことするじゃねぇか



 それでも俺と出会った時は、少女Rと同じように、優しかった……ような気がする。



 150年近く前のことだからなー。



 だが、話の内容だけは鮮明に覚えている。



 内容は……。


初祖龍
初祖龍
さて、君に名前を与えないとね


 思い出に浸ろうとしたが、龍の声が聞こえたのでやめた。




(なまえ)
あなた
名前は……


初祖龍
初祖龍
苗字はあるけど、名前はないよね?



 調べによると、少女Rの苗字は……。


(なまえ)
あなた
私の家の表札は、"龍橋"って……



 皮肉にも龍の文字が入ってる。



 やっぱ、アイツは龍の後継者なんだな。



 だったら、危険な龍血を渡すわけがねぇ。



 もし、龍が少女Rの苗字を"龍橋"に操作してるんなら、それはマジのバケモンだ。



 アイツならやりそう……。怖ぇよ、マジで。











 ボカロ聞きてぇ……←






初祖龍
初祖龍
んで、さっきから何やってるの?


竜
ん?



 まぁ、気づくよな……。



 俺は角から身を出した。



(なまえ)
あなた
誰……?



 少女Rは俺を警戒したような目で見ていた。


竜
この姿では初めまして

竜
俺は竜だ。よろしく



 右手を出せば、少女Rは困ったような表情をしながら、龍を見た。


初祖龍
初祖龍
大丈夫。この人は仲間だよ
初祖龍
初祖龍
この人、さっきの執事だからね



 龍がそういえば、少女Rは驚いたような表情をしていた。


(なまえ)
あなた
名前あったんだ



 いや、そこなんだな。


竜
この姿はあまり見せねぇよ。それくらいお前を信用してるってことだ



 少女Rは手を伸ばしたり引っ込めたりしながら、俺の手を掴むか悩んでいた。



 肉のない華奢な手。服から見え隠れする古い打撲痕、古傷付き。



 相当過酷な生活を送ってきたのだろう。



 俺は悩んでいる手を無理矢理掴み、微笑を浮かべてやった。


竜
改めてよろしくな


(なまえ)
あなた
よ、よろしくお願いします。竜さん



 ……なんか嫌だな。いつか、タメで喋ってほしいな。


初祖龍
初祖龍
んで、この子の名前を決めたいんだ


竜
名前……かぁ



 俺も「竜」という名は、龍から付けてもらった。



 昔の俺は捨てたからな。


竜
またお前が決めたら?

初祖龍
初祖龍
んじゃあ、キメラ……
竜
日本人らしい名前にしてやれ
あとモンスターっぽい名前つけるな



 馬鹿なのか、コイツは。



 いや、元から馬鹿だった←


初祖龍
初祖龍
んじゃ、あなたは?


竜
あなたかぁ……いい名前じゃねぇか



 ちゃんとしたら、ちゃんとした名前つけるからな、コイツ。



 ネーミングセンスはいいんだ。ちゃんとしてたら。


(なまえ)
あなた
あなた……今の私にとっては勿体無い名前です


初祖龍
初祖龍
別にいいんだよ。その名前を持っててよかったと思えるように過ごしたらいいんだから


(なまえ)
あなた
……分かりました。不束者ですが、よろしくお願いします



 そう言って下げてきた頭には、先ほどなかった赤のメッシュがあった。


竜
そっか……持ったのか……
(なまえ)
あなた




 主語ないし、少女R改めあなたはキョトンとした顔でこちらを見ていた。



 俺も龍とある約束をしてから、赤のメッシュが生えてきた。



 何故かと思って自分なりに調べてみた。



 赤という色の意味は、目標という意味を持つ。



 俺の3本の赤メッシュも、人生の最終点を見つけてから染まっていた。



初祖龍
初祖龍
メッシュについて解説してるのなら、さっさと帰ろ

竜
そうだな



 最敬礼していたあなたは立ち上がり、恭しく頭を下げた。


(なまえ)
あなた
えと……お邪魔させていただきます



 俺は彼女を見て、思わず龍と顔を合わせた。



 俺はあなたの頭に手を伸ばし、ゆっくりと撫でた。






竜
ただいまだろ?あなた



(なまえ)
あなた
!はい、ただいま帰ります!




 龍が見初めたこの少女……あなたを彼の後継者として相応しい者に育ててやる。




 俺の役割を頭に刻み込んだ。



 それと同時に、あと数年で尽きる個性をチーム龍の入団記念に渡すことにした。






 龍橋あなたサイド




 俺の原点は、俺を育ててくれたチーム龍に貢献したい。




 お兄ちゃんたちは十分貢献していると言ってくれるけど、俺はまだまだ目標には程遠いと思っている。



 そのためには、俺はもっと努力を積み重ねないといけないんだ。





 
相澤
龍橋?


(なまえ)
あなた
あ、すいません。ぼーっとしてました



 昔のことを振り返っていると、相澤さんに声をかけられ、現実に戻ってきた。



(なまえ)
あなた
これからもオリジンを目指し精進します


相澤
あぁ、それじゃあな



 あ、そういえば。


(なまえ)
あなた
待ってください。渡したいものが




 粒子弾が浮き、二つの袋を乗せて相澤さんに渡した。


相澤
その粒子弾ももう自分のものにできているんだな

(なまえ)
あなた
いえ、まだまだです


(なまえ)
あなた
それを緑谷と爆豪に渡してほしいんです



 俺が渡したのは、相澤さんに渡したものと同じの錠剤10個入りだった。




(なまえ)
あなた
2人には"いつもの薬を錠剤にしてみた"と言ってください



(なまえ)
あなた
あと、"詳細は紙を見ろ"とも




相澤
あぁ、分かった



 去っていった相澤さんを見送って、俺は今日の夜の予定を思い出した。




 今日の夜は、肝試しがあるそうだ。





 夢で見たあの光景はA組が2人一組で分断されていたが、B組はバラバラだった。




 黒霧のワープも考えたが、夢に黒霧の姿は見えなかった。



 だから、肝試しで分断したA組を襲ったというのが筋だろう。




 つまり、今日がヴィランたちが現れる可能性が高いのだ。




(なまえ)
あなた
この長期任務を達成させるため



(なまえ)
あなた
俺は努力をし続ける



優
ヤッホー
優
久しぶりすぎる
優
最近投稿頻度がガタ落ち……
優
マジ申し訳ない……!
優
遅いけど、応援してくれ!



優
さて、次回予告!
優
ザ・飴と鞭!飴の時間だ!肝試し!
優
……とその前にヴィラン連合にいるある男の目的について
優
彼の目的は?正体は?
優
彼の目的が、龍血の危機を招く!
優
お楽しみに!



優
てことで、バイバイ!

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