第26話

アイビー
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2026/08/05 14:23 更新


<佐野side>




今日はオフ。


せっかくの休みだというのに、朝早く目が覚めた。





昨晩、俺の愛を一身に受け止めた誠也くんは未だ夢の中。起こさぬよう、そっとベッドを抜ける。




顔を洗って、ソファに座りなんとなく部屋を見渡す。









夏の日差しがレースカーテンをさらに白くさせ、
朝の涼しい風が裾を翻す。



窓辺に置かれた趣味のパルダリウムたち。



その横に、最近ハマったといって誠也くんがお迎えした観葉植物がひとつ。








______________







「誠也くん、それどしたん?」



「ん?佐野がそれやってんの見て、ええなと思って買ってん」



「ふふっ…そっか!それなんて名前なん?」



「アイビー」



「へぇ~見た目も名前も可愛らしいなぁ」

「誠也くんみたいやね」




「あほか、なに言うとんねん」

「これ、横に置いてもええ?」




「照れちゃって~笑もちろん!」



「ん、ありがと」











ぼんやりと、少し前のやりとりを思い出した。









「んぅ…さのぉ?もう起きたん?」




のそのそと眠気眼をこすりながら、
こちらに向かってくる愛しい人。






「おはよ誠也くん」



「ん、はよ…」



ぽすっと横に座り、俺の肩に寄りかかってくる。





「起きんの早いな、なにしてたん?」



「目覚めちゃって…ぼーっとしてた笑」




「ふふ…そうなんや笑」






朝が弱いせいもあってか、
普段と違ってふにゃふにゃしとる。






「そういや、なんであの子にしたん?」



「あの子って…ああ、アイビー?」



「そうそう」



「お店の人にきいて、育てやすいって言うてたし、見た目もええ感じやったからな」



「まあ、それだけやないけど…」







「え、なに?なに隠しとるん?」



「教えへん…笑」



「ええや~ん!教えてよぉ!」



「…花言葉」



「え、あ、花言葉?観葉植物にもあんねや」



「らしいで」



「へぇ…で、なんて花言葉なん?」



「それは教えへん」



「なぁんで!!」



「知りたきゃ自分で調べや」





ふらっとまた寝室に向かってしまった。





調べやって言うから調べたろ。



えーっと、"アイビー 花言葉"っと。




検索結果の1番最初に出てきたのは、






『永遠の愛』







ドタドタドタッ




「せいやくぅーーーん!!」




ボスッ



「なんやねん、うるさいて」



ベッドにダイブして、
俺は構わず誠也くんを抱きしめた。




「もぉ誠也くん愛してる!!」



「なん…もう調べたん笑」



「永遠の愛とか…泣けてくるて」



「あ〜…そっちな」




ん?





「なに、それしかないやろ」



「裏の意味あんねんで」



「裏?なにそれ、怖いんやけど…え、なに呪うとか?!」



「ちゃうて笑」



「じゃ、なに!!教えてよぉ」



「検索結果、最後まで見た?」



「え、1番最初のしか見とらん」



「そ、じゃあ、俺は教えたで」






「誠也くぅ〜ん!寝ないで!」



「(無視)」






ええよ、見たらええねんな!






「え〜っと…え、そゆこと?///」













『死んでも離れない』













end.


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