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第2話

騒音 と いびき
おばあちゃん
じゃあ、ババお風呂入ってくるね。
純之介と華ちゃん喧嘩しなさんなよ。
ほいほーい。
午前12時前、ばあちゃんがあたしとバカ兄貴を残しお風呂に入る。

午前12時なんて風呂遅いって??

うちのばあちゃん舐めたら困り待っせ。
ばあちゃんだけど中身は10代だから。((年齢的にもママが19でバカ兄貴産んだから40歳ぐらいで既におばあちゃんと呼ばれていた))

まぁ、とにかく若者さながらの生活を送ってるうちのばあちゃんは風呂に入る時間も遅い。
じいちゃんはとっくの昔に寝たから((ご臨終してるわけじゃないよ。とっても元気))この時間はバカ兄貴と2人なのである。

某ドラマではないが99.9の確率で喧嘩は勃発する。
喧嘩が勃発しない時はどっちかがここにいないかママがいるときだけ。

こんな兄貴との喧嘩のためにエネルギー消費するのも勿体ない。

気分転換にエメラルドグリーンのマイギターを手に取る。

最近は実習やらテストやらでギターの練習もまともに出来ていなかった。でも、夏休みに入っちまえばこっちのモン。すき放題練習もできる。

目の前に座っているせいで見たくもない三角形に真っ赤に焼けたバカ兄貴の胸が目に入る。

今日は地元で1番大きな祭り。でしゃばり、目立ちたがり屋、自己承認欲求の塊のような兄貴は青年団に所属し今回の祭りも神輿を担いだらしいのだ。

なんで三角形に焼けてるのかって?
まぁ、あたしはコイツに興味がないからどうでもいいんだけど、ばあちゃん曰くサラシ巻いてたけどそれがズレてきてはっぴで覆われていない前の部分だけが焼けたらしい。

それにしても男なのに胸がでかい。
太ってるおかげで胸の肉がすごい。

軽くBカップぐらいはある気がする。

今年の誕生日プレゼントはブラジャーショーツセットにしてあげようか。

まぁ、今までバカ兄貴に誕生日プレゼントなんてあげたことないけど。

そんなことは置いといて、飲み会を終え11時過ぎに帰ってきたバカ兄貴は何事も無かったかのようにテレビのチャンネルを分捕ってスポーツニュースを見ている。

毎度毎度、遊び呆けてて帰ってくるくせに、帰ってきたらリビングのテレビを自分の好きなチャンネルに変えて、ずーーっと家にいて勉強していた私((友達がいないだけ))が見たい番組があってチャンネル変えたらキレて、え??魔〇ブーみたいな面下げてどこの国の王子様??
あ!!ハ〇皇子か!!それなら納得!そっくりそっくり。

そんなことを思いながらギターを弾いているとつい笑ってしまう。

すると、目の前に座っているバカ兄貴が私の方に向き恨めしそうな視線を送ってくる。

何か言いたげだけどほっとくほっとく。気にしなーい。

夜だから小さめにポロロンポロロン。
純之介
うるせえ。迷惑。窓開いてんだし近所の人から苦情が来ても俺知らねえからな〜。俺はちゃんと注意してやったからなぁ〜
開いてるか閉じてるかもわからないような細い目をこっちに向けていう。

はあああああああああああ???????
何が近所の人から苦情が来ても知らねえから???
隣近所道挟んでるのにどうやって聞こえんだよ??あ??
うちの家の前には巨大なアンプでも付いてんのか??
つーか、なんでいっつもてめえは人のせいなんだよ!
『俺が聞いててうるさい』じゃなくて『近所の人からうるさいって苦情が来る』。
なんでも人のせいにすれば自分に害が来ないなんて思うなよこのクソ大人。
純之介
ついでに俺は疲れて帰ってきてんの。わかる?
はぁ?はぁ?はぁ?
え?私耳悪いけどなにか聞き間違えたかな?
今、こいつ『おれ疲れてるから』って言ったよな?言ったよね?みんな!

プッチーん切れたわ〜。脳の毛細血管も堪忍袋の緒も切れたわ〜〜。

いや、なにオレ世界救ってきましたみたいな達成感満載の顔してんだよ。

『おれ、今日祭りで神輿担いできたから((ドヤ』じゃねーよ。

別に誰もてめえに神輿担いでくれなんて頼んでねえだろ?てめえのいつものでしゃばり精神で入った会のなかでの参加だろ?

『はぁー、疲れたわ〜』じゃねーよ!!
まずてめえ周りでワイワイしてるだけで神輿担いでなかったじゃねえかよ!
あたし見てたんだからな!なんなら録画したからな!録画はあたしがした訳じゃないけど……

そーじゃなくて!何もしてないくせに疲れるのは神輿のせいじゃねえし!
てめえの体型のせいだわ!またなに人のせいにしてんだよ。コラ。

デブりすぎたせいで成人した時に買ったスーツが入らないおかげでにぃに((後々登場するから紹介はまた後で))の結婚式に着ていくものがないって今日の昼騒いでたくせに。

よくそれで騒音じゃの迷惑じゃの言えたもんだな。
さすが歩く自己中。
じゃあ……お言葉を返すようですが……
妹 原野華紀ここでだまるような女じゃありやせん。
騒音の定義は簡単に言えば、人が騒音って思えば騒音です。もしも、近所の人にあたしのギターの音が聴こえててそれを騒音と感じてるなら騒音と認めましょう。
でもね?お兄ちゃん自身は騒音と思ってないわけでしょ?じゃあ、今んところはこれは騒音じゃないね。
あ!お兄ちゃんのいびきうるさすぎてあたし睡眠妨害されてんだよね〜これは立派な騒音だよね??うんうん。
じゃあ、お兄ちゃんのいびき騒音だからこの家から出てってくれる?
最後に可愛くスマイルすれば完了。

勢いで、この家から出てってくれる?なんて言ったけどまず第1あたしの家でもなかったな笑

どーせお兄ちゃん馬鹿だし気づかないだろうしまぁいっか。

バカ兄貴は言い返す言葉もないらしくテレビ見るのも辞め布団に寝転がる。

おやすみ〜〜いい夢を〜!
あたしとってもニコニコ。

お兄ちゃん仏頂面。

ちょうど良くばあちゃんがお風呂から上がってきた。
おばあちゃん
はぁ、いいお湯だった〜まぁ私が入れたんだけど〜今日は喧嘩しなかった??
うん、しなかったよ。とっーても仲良しだった。
おばあちゃん
最後の一文は怪しいけどまぁいっか。
おばあちゃんとあたしの甲高い笑い声が響きながら原野家の世は今日も更けていく。

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🍅  華橘  🍅
入賞者バッジ
🍅 華橘 🍅
華橘で、((はなたちばな))と申します🙇‍♀️ 更新はとにかく気まぐれです🤦‍♀️ 🌸 『刹那〜織姫と彦星と私とあなた〜』 第4回プリコン 入賞させて頂きました 🌸 漫画のような恋愛に憧れてる看護学生JKです✌️ ですが、現実はそう甘くなく、漫画に書いたようなダメ男ばかりと関わって参りました。 さぁみなのしゅう小説の中ぐらい夢を見ようじゃないか! ヒロインはなぜかヤンデレちゃん多めです🤦‍♀️🤦‍♀️ 恋愛話はハッピーエンドじゃないと面白くない!なんていう謎のポリシーを持っております。 1日の終わりに少しの時間で読んで少しだけ幸せになれる物語をモットーに書いております🤓
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