第10話

9話
167
2021/05/05 10:53
                   レオナ先輩がオバブロする夢を見た。
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キンっ   キィン(剣がぶつかる音)
シルバー
よし、今日はここまでにしよう。
ユウ
ありがとうございました
シルバー
大分上達したな
シルバー
ほとんど教えることがないぐらいだ。
ユウ
ほんとですか?!ありがとうございます!
ユウ
あそういえば、シルバーに貰ったこの剣、何か特別なものなんですか?
シルバー
ああ、それは魔法から守ってくれる剣なんだ。
シルバー
剣が魔法で壊されたりしたら意味が無いから、ついでに持ち主を守るようになってるんだ
ユウ
うわっ、すご
ユウ
あ、すみません、今日はもう帰ります。学園長に用があって。
シルバー
ああ、じゃあまた今度な。
コンコン
ユウ
学園長来ましたよ
ガチャ
学園長
ああ!ユウくん来ましたか
ユウ
あの、話ってなんですか?
学園長
ああ、それはですね、えっと…
学園長
変える方法が見つかった訳ではないんですが、鏡をとうしてユウくんが居たと思われる世界を見ることができたんです。
ユウ
え…?ほんとですか?
学園長
はい
ユウ
あの、あっちじゃ僕ってどうなってるんですか?
学園長
えっと…それは…
学園長
非常に言いにくいんですが、貴方はあちらでは亡くっている事になっています。
ユウ
そうなんですね…
学園長
えっと、それとこれは生徒には知られていないんですが、ずっと前に、ユウくんのように日本という国から来たと言う人が居たんです。
学園長
…その人はユナと言って女性でした。
学園長
ユナさんは、突然この世界から姿を消したんです。
学園長
まだ帰る方法がわかっていたわけではないのに、突然ですよ。
学園長
おそらくですが、その人は、貴方の母親ではないですか?
ユウ
…はい、僕の母はユナと言う名前でした。
ユウ
多分、警察が母の所へ行って、それでこの世界の事を話したのでしょう。
ユウ
それで警察はその事を公にする訳には行かず、死んだということにしたのでしょう。
学園長
…ユウくんは帰らなくてよろしいんですか?
ユウ
…もちろんですよ。あんなクソみたいな世界になんか居たくありません。
ユウ
帰りたくないんです。
学園長
…そうですか
ユウ
はい
ユウ
じゃあ学園長、僕帰りますね。
ユウ
明日はマジフト大会もありますし
学園長
はい、さようならユウくん
僕は一礼して寮に帰った。
ユウ
まさか、お母さんもここに来たことあるなんて…
ユウ
ユウ
よし、明日に備えて早く寝ないと
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翌日
エース
エース
今日はマジフト大会だな!
エース
エース
ちゃんと応援しといてくれよ!
ユウ
うん
そしてマジフト大会が始まり、しばらくしてからレオナ先輩がオーバーブロッドしてしまった
皆が戦うなか、僕はまだ何もすることができていなかった。
ユウ
…ダメだ。動かなきゃ。皆を、守らなきゃ!
ユウ
ッレオナ先輩!こっちを見てください!
レオナ先輩はこっちを向いてくれない
ユウ
レオナ・キングスカラー!!!
僕は叫んだ。すると先輩もやっとこっちを見てくれた。
デュース
デュース
ユウ、何してるんだ!
ユウ
レオナ先輩!何してるんですか!
魔法がこっちに向かって打たれてきた。
防ぐ事ができず、ただ魔法を受けていた。
シルバー
ユウ、何をしている!剣を出すんだ!
そうだ、剣の事忘れていた
僕は剣で防ぎながらレオナ先輩に向かって叫んだ。
ユウ
ッ寮長が何をしているんですか!
ユウ
寮長なら、上に立っている者なら!下に居るものを守らないといけないでしょう!
ユウ
それなのに、貴方は何をしているんですか!
ユウ
知っていますか?僕、貴方のこと尊敬していたんですよ
ユウ
気高く、僕達を引っ張って行ったり、堂々とものを言ったり、
ユウ
僕は後ろからそれを見ていました。
ユウ
貴方の背中は大きくて、かっこよかったです!
ユウ
でも!今は全然かっこよくありません
ユウ
周りの人を傷つけて、これが貴方が望んでいることですか!
ユウ
違うでしょう!
ユウ
お願いですから、戻ってください!!
ユウ
レオナ先輩!!
先輩からの攻撃がやんだ。
そして僕は剣を構え、レオナ先輩に向かっていった。
すると、皆もレオナ先輩に向かっていった。
僕は一撃だけ入れると、それまでギリギリ保っていた意識が途切れてしまった。
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