第132話

🐯
4,102
2019/10/09 07:06
てつおに泣きながらそう言われた瞬間、私は初めて自分の情けなさに気がついた。































一人でてつおに対してキレて、悲しんで…





















てつおの話さえも聞かずに、


















てつおを苦しめていたんだ。


















































you
you
私こそ…ごめん…話したくないなんか言って……
テヒョン
テヒョン
ヘックション……ズルズル👃🏻



















.









you
you
一晩中…いたの…?
テヒョン
テヒョン
どうしても話聞いて欲しかったから…もちろん許されるなんて思ってない。ヘックション
you
you
ね、ねえ…?もしかして…



















私はてつおのおでこに手を当てる。























you
you
熱っ…熱あるよ?
テヒョン
テヒョン
別に大丈夫。話…聞いてくれる?
you
you
だ、大丈夫じゃないから!とりあえず部屋入って?話もちゃんと聞くからっ














私はてつおの腕を掴み、マンションの中へ入る。

















 












部屋に入ると、てつおはいつものようにソファに座る。



















私はてつおの大好きな温かいココアを入れ、てつおの隣に座った。



















テヒョン
テヒョン
昨日のことなんだけど…
you
you
うん…
テヒョン
テヒョン
昨日の収録後、ジスさんに呼ばれたんだ
you
you
そう…なんだ…
テヒョン
テヒョン
そこで告白されて…もちろん俺にはあなたがいるから断った









私がいるから断るなんて当然かもしれないけど…当たり前のようにそう言うてつおを見て少し嬉しかった。
































でも……

















you
you
じゃあなんで…キスなんか…
 







私がそう言った瞬間、てつおは俯いた。
























.









テヒョン
テヒョン
本当に……ごめん……俺だってするつもりなんてなかった…
 















てつおが少し苦しそうに話す。















テヒョン
テヒョン
告白を断ったら、ジスさんに「キスしてくれたら諦める」って言われてさ…










.










テヒョン
テヒョン
キスは出来ないけど、出来るものなら諦めて欲しいって俺は伝えた




.





テヒョン
テヒョン
そしたら黙り込んじゃって…










ああ、私が昨日見た光景だ。
















二人が何も話さず、突っ立ていたあの光景。



















思い出すだけで胸が苦しい。
















テヒョン
テヒョン
でも……俺は油断してた…急に壁に突き飛ばされてそのまま…
you
you
そう……













二人がキスしてるところを見た以上、

















苦しさはまだ消えないけど

















てつおの話を聞いて




















心の中のモヤモヤが消えた気がした。

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