窓から漏れる太陽の光。
アラームの音で開く瞼。
アラームを切り、起き上がる。
寝起きの不細工な顔もボサボサの髪の毛も綺麗に整える。
あいつに可愛いって言ってもらえるように。
隣の家のあいつももう起きてるのかな?
そして準備万端で今日もあいつが来るのを待つ
階段をこれでもかというくらい早く降りていきあいつの元に向かう。
階段を降り玄関に向かえば笑っていつもと変わらない細い目で
そう言ってくるあいつを私は毎朝待ってるんだ。
毎朝家を出る時はスニョンと。
毎日同じ、何も変わったことはないけど私はこんなことで今日1日頑張れる。
手を繋ぐ。私は毎日舞い上がってるのに
きっとあいつは私の事なんてただの幼馴染みとしか思ってない。
私はあいつの事幼馴染みだなんて思ってない。
幼馴染みという関係が私を邪魔してるんだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。