人形劇を見終わり、霊羅達は博麗神社へ向かっていた。
人里から少し離れ、神社への階段が遠くへ見えているという所へ___
心配そうに走ってきたのは、希の母、東風谷早苗だった。
口々に希への感謝の言葉や安心した声などを言われ、早苗は自分の娘の事に嬉しいようで、少し頬を赤くしながら『本当にありがとうございます』と礼の言葉を口にした。
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その夜、博麗神社にて
宴会が開かれているものの、これは【なんかとりあえず酒飲もうぜ】っていう飲み会なので桜も咲いていない。
花見ではないから、そこまで人も妖怪も妖精も集まらない。
少数の酒飲み会である。
ガツガツガツガツ……
ガツガツガツガツ……
気に入ったのか、唐揚げと卵焼きをどんどんと減らして……いや、消していく幽々子。
ただの酒飲み会と言ったものの、このような爆弾が居るから、【ただの】という部分は訂正すべきかもしれない。
爆弾は他にも居るから、怖いところである。
魔理沙も若干溺れているのは内緒。
そんなこんなで爆弾処理しながら終わった飲み会は、
天子は衣玖に来てもらい(主も持ってかれ)、レミリアは美鈴が迎えに来て(レミリアは溺れてないので歩いて帰り)、幽々子は妖夢と幽祈に肩をかしてもらい、早苗は希と帰って行った。
残ったのは、魔理沙と魔理那、霊羅の3人のみだった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。