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第70話

練習
4,016
2022/03/22 12:52
役割を決めた次の日から、本格的に劇の練習が始まった。
氷室 律
氷室 律
このガラスの棺を、私に譲ってくれませんか?
その代わり私は、貴方達の欲しいものを何でも用意しましょう。
神崎 アオイ
神崎 アオイ
けれども小人たちは、静かに首を横に振りました。
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
例え世界中のお金をみんな頂いても、こればかりは差し上げられません。
氷室 律
氷室 律
確かにそうだ。これは、どんなお金や宝物でも代える事は出来ない。
だが私は、白雪姫なしにはもう生きていられない。私は白雪姫に恋をしてしまったのだ。
氷室 律
氷室 律
私は生きている間、白雪姫をうやまい続ける。
だから白雪姫を、私に譲って欲しい。
神崎 アオイ
神崎 アオイ
王子は小人たちに何度もお願いをしましたが、
小人たちは首を横に振るばかりです。
不死川 玄弥
不死川 玄弥
白雪姫が生きていたら、貴方にお渡ししていたでしょう。貴方なら、白雪姫を女王から守ってくれるでしょうから。
でも、白雪姫はもう死んでしまったのです。
どうか、お諦めください。
氷室 律
氷室 律
…分かった。確かにお前たちの言う通りだ。
あきらめよう。だが、生まれて初めて恋をした白雪姫に、どうか別れの口づけをさせてくれないか?
我妻 善逸
我妻 善逸
そんな事ゆるすわk((
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
はい。あなたなら、白雪姫も口づけを許してくれるでしょう。
神崎 アオイ
神崎 アオイ
小人たちがそう言ってくれたので、王子はガラスの棺を開くと、まるで眠っているような白雪姫に口づけをしました。
あなた
…ちょ、!待って律くん!!
氷室 律
氷室 律
どうしたの?
あなた
練習では口づけしなくていいんじゃないかな、?
氷室 律
氷室 律
どうして?練習しておかないと、本番でもっと緊張しちゃうよ?
時透 無一郎
時透 無一郎
ねぇ、あなたが嫌がってんの分かんないの?
氷室 律
氷室 律
なに?あなたちゃんは嫌がってるんじゃなくて、恥ずかしがってるんだよ?
時透 無一郎
時透 無一郎
そんなわけないでしょ。
あなたがあんたとのキスを望んでるわけないじゃん。
役割決めが終わった後も、お互いに睨み合っていた二人。

今も二人の間に火花が散っている。
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
二人とも一旦落ち着こう!
嘴平 伊之助
嘴平 伊之助
喧嘩か?俺もまぜやがれ!!
我妻 善逸
我妻 善逸
ちょっ!伊之助!!
氷室 律
氷室 律
分かった、練習ではキスしないよ。
だけど、本番ではちゃんと“口に”するからね?
律くんは、私の顎を上に持ち上げた。
いわゆる顎クイってやつ。
あなた
っ、、
氷室 律
氷室 律
楽しみにしててね、?
時透 無一郎
時透 無一郎
っ、


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劇の役割の紹介をします!

お姫様→あなたちゃん
王子様→律
七人の小人→炭治郎、伊之助、善逸、カナヲ、
禰豆子、真菰、玄弥
悪い女王→しのぶ
魔法の鏡→義勇
兵士→行冥
優しい女王→カナエ
アナウンサー→アオイ

しのぶちゃん、義勇さん、行冥さん、カナエちゃんは同じ学年ではありませんが、足りなかったのでゲストとして参加してもらった設定でお願いします!
むいくんが居ませんが、決して忘れてるわけではないのでご安心下さい!笑


次回から劇のシーンです!
お楽しみに!

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