きゃっきゃっとはしゃぐあっちゃん
それはとてもとてもかわいい。
頭の上にのっかって綺麗に整えられているおだんごが弾んでいます。
ってそうじゃなくて!
仲良くなってません!!
あぁ大声で叫びたい
この人が一方的に絡んでくるだけ。
ていうか名前、葉月っていうんだ?
しかもこのクラスだったんだね
同じクラスなのに全然知らなかった。
なんかよくありそうな言い訳だなぁ...。
やましいことは本当にない。
この人との間には、だけど。
とりあえず話をあわせてもらうために
葉月くんとやらをチラリと見上げて無言の圧力をかける
さっきみたいに気持ち悪い笑顔でにこにこ笑って話をあわせてくれた。
でもあたしにはわかる。
目が、全然笑ってない。
その顔はウソも感じ取れないほどの完璧な仮面を被っている。
...ひとまず話を合わせてくれたことには感謝しよう。
余計な単語も多かったけど。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。