第7話

༝༝༝🥀
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2019/06/14 10:05
あっちゃん
あーっ!ゆめ戻ってきた!!
ゆめ
あっちゃん?
あっちゃん
もうっ!どこいってたの!
授業はじまっても来ないから心配したじゃん...

どこいってた、か...


言えるわけないよね...?


まさか先生と屋上にいたなんて、ね。
ゆめ
ごめんね、なんか頭痛くて保健室で寝てたの。
でももう大丈夫だから
あっちゃん
えっ...大丈夫なの...?

ぺたぺたと頬やおでこを触って確認される

熱はないんだけど...
いやウソなの...とはいえない...。
あっちゃん
本当にもう大丈夫なのね...?
ゆめ
うん

ならいいよ、なんて笑って抱きしめられる


かわいいなぁあっちゃん、って思うのと同時にものすごい罪悪感がこみあげた。



こうやってウソをまた重ねる

もうつきたくないって思うのに、ウソを隠すためにまたウソをつく

負の堂々巡りだ。



さいてーだよねあたし。


こんなに真剣に心配してくれるともだちにウソつくなんて。
葉月
あれ、ゆめじゃん?もう戻ってきたの?体はへーき?
ゆめ
っ!

ふと聞き覚えのある声が頭から降ってくる。

しかもさっき聞いたばかりの声。



そしてまたもやイヤミ...だよね...。いまのは完全に。


ていうか神出鬼没かこの人は...!!


心臓がとまりそうになるからやめてほしい。

冗談とかではなくほんとに。

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