どこいってた、か...
言えるわけないよね...?
まさか先生と屋上にいたなんて、ね。
ぺたぺたと頬やおでこを触って確認される
熱はないんだけど...
いやウソなの...とはいえない...。
ならいいよ、なんて笑って抱きしめられる
かわいいなぁあっちゃん、って思うのと同時にものすごい罪悪感がこみあげた。
こうやってウソをまた重ねる
もうつきたくないって思うのに、ウソを隠すためにまたウソをつく
負の堂々巡りだ。
さいてーだよねあたし。
こんなに真剣に心配してくれるともだちにウソつくなんて。
ふと聞き覚えのある声が頭から降ってくる。
しかもさっき聞いたばかりの声。
そしてまたもやイヤミ...だよね...。いまのは完全に。
ていうか神出鬼没かこの人は...!!
心臓がとまりそうになるからやめてほしい。
冗談とかではなくほんとに。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。