あなたの遺骨を、俺が貰った…あなたの両親が持っててくれと俺に言ったのだ…
仏壇からはこちらを笑顔で見ているあなたの顔があって、その笑顔をもう一度俺の前で見せてくれって心から願ってる…
あなたが死んでから俺は立ち直れなくて、でも仕事はちゃんとこなしての日々が続いた。
食欲もなくみんなからは細いよとか大丈夫かとか。
梅ちゃん達はあれから俺を心配してくれて、ほんとにいい先輩や後輩が俺の周りには居るんだなって改めて思う
でも、宏太朗はあらからずーっと暗くて、撮影やラジオ以外笑顔を見ることは無い
今日はofだったから、俺達の写真が沢山入っているアルバムを開いた…
アルバムを開いた瞬間、涙が止まらなかった…
俺と隣で並んで微笑んでる君の顔が美しくて…
俺と付き合ってからメイクもファッションも頑張って、凄く綺麗になった…
あなたは俺と並ぶんだったら綺麗な女性になるんだって言い張ってた、もっと綺麗になってどうするのーとか言うと、拓也さんの笑顔を見るためーとか、
……1つ、2つと俺の頭の中に次々にあなたとの思い出が蘇ってくる…
よくデートの場所は花が咲いてるとこだったなー、
色んな花と顔を見合せにこにこしてるあなたの姿をは本当に可愛らしかった、
花と話してるみたいで
あなた……会いたい
続く→
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。