第11話

一度意識し始めたら
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2019/08/02 07:48
食事を終え、会計の時に
あなた

ここの食事代は私が払うね!服のお礼!

トド松
トド松
えー別にいいのに
あなた

ダメだよ、お礼にならないでしょ

そうして私は洋服代のお礼として、トド松と自分の二人分の昼食代を払った。

多分、このお店の食事代よりも服の総額の方が高いだろう。

きっと足りないだろうから、帰りに遊園地のお土産屋さんで何か買おうと思っていた。


昼食を食べた後、気持ちを紛らわすため手当り次第に様々なアトラクションに乗った。

トド松もパフェを食べている時の私の挙動をすっかり忘れて楽しんでいるようで、

もちろん私も楽しんでアトラクションを満喫した。

トド松
トド松
もうほとんどのアトラクション乗ったね〜!
あなた

ね!乗り過ぎてちょっと疲れちゃった

トド松
トド松
じゃあ...あそこのベンチで休憩する?
そう言ってトド松は、少し先にあるベンチを指差した。
あなた

うん、そうだね!トド松は疲れてないの?

トド松
トド松
余裕ってほどじゃないけど...まだ大丈夫かな!よく十四松兄さんと一緒に体動かしてるからね。
トド松
トド松
あ、先にベンチのとこ行ってて!
あなた

うん分かった。先に休憩してるね。



────────── 数分後 ──────────


トド松
トド松
お待たせ〜
早歩きで向かってきたトド松の両手には、ドリンクのカップ。

どこか見覚えのあるパッケージ.....
トド松
トド松
アトラクション乗ってる時にスタバァあるの気づいてね。これは僕の奢り!
あなた

え!?また奢り!?

トド松
トド松
飲み物なんてそんなに高くないんだから〜
トド松
トド松
そんなに気にしなくていいんだよ?
あなた

う...うん。じゃあお言葉に甘えて...ありがとう

トド松
トド松
どういたしまして♪(ニコッ)
キュン


トド松に笑顔を向けられキュンとしてしまった...。

さっきパフェを食べている時に"彼氏だったら..."なんて考えが出てきたから

変に意識してしまい、不意打ちの笑顔にときめいてしまった。

トド松
トド松
あ!後で観覧車乗ろ!まだ乗ってなかったよね。
え!?

こんな時に観覧車なんて乗ったら意識し過ぎて.....!!

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