第39話

まるふぉい喧嘩②
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2020/12/06 03:31
ふぉいside
もうすぐ俺とりゅーが付き合って3年目の記念日を迎える。

東京では同性愛が認められとるけん、そろそろ結婚したいなって思っとった。

しかも記念日の日にサプライズしたいって思った俺はりゅーより早く起きて社長に電話したり式場を探したりしていた。
もちろん母親にも電話してりゅーの事を認めて貰えるように頑張った。

けどりゅーにバレる訳にはいかんけん、りゅーが起きてきたらすぐ消して隠してた。
この行動がりゅーを傷つける事になるなんて思わずに。

~記念日2日前~
この日も早く起きてパソコンをつけた。
最終確認しながら母親に電話をかけた。
ふぉいママ
絃歩?
ふぉい
ふぉい
うん
ふぉいママ
急にどうしたの?
ふぉい
ふぉい
特に用はないやけど…
ふぉいママ
最初、絃歩がりゅー君との事を
言ってきた時は驚いたわ
ふぉい
ふぉい
ごめん…
ふぉいママ
謝らなくていいとよ。
その代わりちゃんと幸せにするのよ?
ふぉい
ふぉい
分かっとーよ
ふぉいママ
もう明後日なんだね
ふぉい
ふぉい
そうそう。
明後日だよ
ふぉいママ
ちゃんと行くけんね
ふぉい
ふぉい
遠いのにごめんね
ふぉいママ
何言ってんの
息子の晴れ姿を見る為よ?
気にしなくて大丈夫
ふぉい
ふぉい
ありがとう
いつの間にかりゅーは起きていたらしく俺の後ろに居てパソコン越しに目が合った。
ふぉい
ふぉい
りゅー起きて来たけん切るね
ふぉいママ
うん。明後日ね
電話を切りりゅーの方を向くと泣いていた。
ふぉい
ふぉい
りゅー?なんで泣いてるん?
りゅーは泣いてることに気が付かなかったのか自分で頬を触り少し驚いていた。

それでも泣いてないと強がるりゅー。
だけど俺には泣いてる理由がわからなかった。
まる
まる
誰と結婚するん…?グスッ
バレてないと思っていた俺はりゅーの言葉に驚いた。
まる
まる
明後日、何があるん…?
俺らの記念日やん…
りゅーは悲しそうに呟いた。
けどサプライズやし言う訳にはいかんけん俺は隠そうと思った。
まる
まる
絃歩は彼女がおったと?!
ふぉい
ふぉい
違うよ。
明後日になったらわかるけん
少しだけ待ってて欲しい
りゅーには何も話してないけんね疑われても仕方ないとは分かっとる…。
まる
まる
今言えんの?!
結局俺はセフレだったん?!
ふぉい
ふぉい
そんな事ない…。
りゅーお願い。待ってて?
まる
まる
なんで待たんといけんの?!
もう好きにすればいいやん
ふぉい
ふぉい
りゅう…
まる
まる
俺は絃歩の事、本当に好きだったのに!
ふぉい
ふぉい
なぁ。りゅう
俺もりゅーの事好きだよ?
りゅーを抱き寄せようと手を伸ばしたが払い除けられてしまった。
ふぉい
ふぉい
まる
まる
もういい
ふぉい
ふぉい
え?
まる
まる
もういいっちゃ!
りゅーはお揃いで買った指輪を俺に投げ捨て家を飛び出してしまった。

俺は探そうと思い着替えたりしたがむやみたやらに探しても見つからんことは分かっとるけん、手当り次第電話をすることにした。

社長
社長
社長
なんやー?
ふぉい
ふぉい
りゅーってそっちに
居ますか?
社長
社長
おらんけど
ふぉい
ふぉい
了解っす
社長
社長
どうしたん?
ふぉい
ふぉい
ちょっと喧嘩しちゃって…
社長
社長
そっか。
まあ仲直りしろよ
ふぉい
ふぉい
はい
銀太
銀太
銀太
まあ銀太は寝とるけん出ない事は分かっとった。

脇
どした?
ふぉい
ふぉい
りゅー知らん?
脇
知らんけど…
ふぉい
ふぉい
そっか
脇
喧嘩でもしたん?
ふぉい
ふぉい
今回は俺が悪いけん仕方ないけどね…
脇
仲直り出来たらいいな
何かあったら連絡するわ
ふぉい
ふぉい
ありがとう。頼むな
脇
はーい
メンバーの所にはいなくてその後、チバ・シノ・JP・はてにゃん・飯田、色んなやつにかけまくったけどみんな「知らない」って言ってた。

最後、残ったのはりょうま。
「居る」っていう答えが返ってくることを願って俺は電話をかけた。
りょうま
りょうま
どうした?
ふぉい
ふぉい
りゅーっておる?
りょうま
りょうま
あー。居るけど
ふぉい
ふぉい
良かった…
りょうま
りょうま
喧嘩したんだって?
ふぉい
ふぉい
まあそんな感じ
りょうま
りょうま
まる、ずっと泣いてるよ
ふぉいに嘘つかれてたって
ふぉい
ふぉい
いや…違うんよ
りょうま
りょうま
ん?
ふぉい
ふぉい
明後日、記念日やけんサプライズで
プロポーズしようと思っとって…。
だから式場とか探してるの隠してたんよね
そしたら今日の朝見られたんだけど何も言わん
かったら俺に彼女が居るって思ったみたいで…
りょうま
りょうま
そうだったんだ…
それってまるに伝えても大丈夫?
ふぉい
ふぉい
今からそっち行くけんまだ
言わんといてほしい
りょうま
りょうま
了解
ふぉい
ふぉい
ありがとう
りょうま
りょうま
はーい
俺はりゅーが見つかって心の底から安心した。
りょうまの家行ったら考えてたことを話してちゃんと謝ろうって決めた。

財布とケータイだけ持ち急いで家を出た。

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