私は八雲あなた。
このカフェで働く23歳である!
初めてあの常連さんに話しかけた日から、
あの人が気になってたまらない。
私っ恋には熱血一直線なタイプなんです!
でも今日は月曜日。
あの人が来るまであと2日…;;
もう少しの辛抱です。
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お待ちかねっ!今日は水曜日!あの人が来る日!
ウキウキ気分で出勤です!
スキップしたら道端で転びかけた(笑)
この人は女の人の店長。
結構綺麗な人で憧れるし世渡り上手だ。
私なんか丸顔でなんか狸みたいだ。
ちょっと悔しい。
店長に彼は渡しませんよー!
(狙ってません()
あの人が来るのは午後。
今はまだ午前9時。午後まで待ちきれないよー💦
そんな期待を胸に働く私に
あんな危険が巻き起こるなんて
思いもよらなかった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!