あなた「それじゃあ行ってくるね。」
お母さん「うんうん。ほんとに体調だけは気をつけるのよ。」
あなた「うん。」
お母さん「たまには電話してね?」
あなた「分かってる(笑)」
お母さん「ちゃんとパスポート持ってる?」
あなた「持ってるよ(笑)そろそろチェックインだから行くよ?モモとサナとミナ待たせてるし。」
そう言って私はお母さんに背を向けた。
お母さん「あ、待ってあなた!」
今日から始まる半年間の韓国生活。
とは言っても旅行ではなく、ただの留学なんだけどね。
こんなに心配性なお母さんとも半年間お別れ。
そう思うとやっぱりさみしいし、
鼻の奥がツンとする感覚と瞼がやけに湿っぽくなる。
お母さん「行ってらっしゃい!」
振り返ると満面の笑みでこちらに手を振るお母さん。
あなた「うん。行ってきます。」
涙が1粒落ちる前に私は
クルっとお母さんから目を離して歩き出した。
ミナ「あなた、スーツケースこっちやって。」
あなた「あ、うん!」
モモ「何?あなた泣いとるん?(笑)」
サナ「え、ほんまや!泣いとる!?(笑)」
あなた「うるさいなぁ…。」
お母さんにはバレなかったものの、
3人には一瞬でバレてしまった。
そしてそんな私をおもしろがって
覗き込んでくるモモとサナ。
ミナ「まあでも半年間だけだし。4人で楽しもう。」
ミナはそんな私にそう声をかけてくれる。
あなた「うん。」
モモ「せやなー。」
サナ「韓国着いたらとりあえずビビンバ食べよ!」
そんな会話をしながら飛行機に乗った。
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やっと、やっと新作です…!
ほんとに遅くなってすみませんでした🥲
ソンムル企画に応募してくださった方
ありがとうございました!!
皆さまぜひお楽しみください🤍
すい🍓
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!