第57話

第56話
468
2021/06/02 03:00
リビングー
京本大我
京本大我
んじゃ、風呂入ってくる
安井謙太郎
安井謙太郎
いてら〜
︎︎
(なまえ)
あなた
あのさ、お兄ちゃん
安井謙太郎
安井謙太郎
ん?どうかした?
(なまえ)
あなた
前言ってた告白の返事なんだけど…
安井謙太郎
安井謙太郎
えっ、あっ、うん
(なまえ)
あなた
私の届かなかった初恋の人だし、普通に顔もいいと思う。優しいし、一緒にいて楽しかった。このまま一緒にいたいなって思えた、だけど…
安井謙太郎
安井謙太郎
だけど?
(なまえ)
あなた
ごめんなさい。私より、もっといい人現れると思うから、だから私は付き合えない。
安井謙太郎
安井謙太郎
うん、わかってた
(なまえ)
あなた
えっ?
安井謙太郎
安井謙太郎
俺もどうせ振られるって思って告ってるから、あなた見てればわかるもん、あなたが一緒にいるべき人が
(なまえ)
あなた
一緒にいるべき人?
安井謙太郎
安井謙太郎
うん、まだ気づかないならそれでいいと思うけど
(なまえ)
あなた
えっ、誰?
安井謙太郎
安井謙太郎
教えないよww
(なまえ)
あなた
そんな〜
安井謙太郎
安井謙太郎
ヒントだけあげよっか?
(なまえ)
あなた
お願いします!
安井謙太郎
安井謙太郎
男だよ
(なまえ)
あなた
わかってるよww
私の周りに女いないんだから
安井謙太郎
安井謙太郎
そいえばそんなこと言ってたね
(なまえ)
あなた
まあ、別に友達いなくても生きていけるけど
安井謙太郎
安井謙太郎
高校までの俺と同じこと言ってる
(なまえ)
あなた
そうなの?
安井謙太郎
安井謙太郎
うん、高校の時までは友達なんて居なくても生きていけるって思ってた
(なまえ)
あなた
でも、瑞稀を見たら友達が必要な理由がわかった
安井謙太郎
安井謙太郎
えっ、その通りだけど
(なまえ)
あなた
私が最近思ってること
安井謙太郎
安井謙太郎
友達、作んないの?
(なまえ)
あなた
中学入ってすぐにさ、めちゃくちゃ仲良かった友達に裏切られたんだよね
安井謙太郎
安井謙太郎
うん
(なまえ)
あなた
でも今思ったら裏切られたんじゃなくて勝手に裏切られたと思ってだけだったのかもね
安井謙太郎
安井謙太郎
あなた、俺思ってたことがあるんだけど
(なまえ)
あなた
ん?
安井謙太郎
安井謙太郎
あなたって、友達いないんじゃなくて気づかないんだよ?
(なまえ)
あなた
えっ?
安井謙太郎
安井謙太郎
いや、俺高校の時にバレー部に凄いやつが入ってきたって聞いて良く見てたんだよ
(なまえ)
あなた
う、うん
安井謙太郎
安井謙太郎
俺の中でのその子の印象は、"友達が多いな"だったよ
(なまえ)
あなた
友達が多い…
安井謙太郎
安井謙太郎
その子の周りには愛、笑顔が溢れてたから
(なまえ)
あなた
それ多分私じゃないね
安井謙太郎
安井謙太郎
ううん、あなただよ
(なまえ)
あなた
私は友達がいないのにバレーで高校に入れたどうしようも無いやつなんだよ
安井謙太郎
安井謙太郎
なら俺だって友達いないのにバスケ部の部長になったどうしようもないやつだね
(なまえ)
あなた
いやいや、お兄ちゃんは…!
安井謙太郎
安井謙太郎
いーや、あなたは…!
ガチャ
井上瑞稀
井上瑞稀
なにやってんの
(なまえ)
あなた
えっ、あっ、お兄ちゃんと喋ってただけ
井上瑞稀
井上瑞稀
ほんとに?
(なまえ)
あなた
ほんとだよ
井上瑞稀
井上瑞稀
じゃあなんで2人とも顔がにやけてるの?
(なまえ)
あなた
えっ、嘘?!
安井謙太郎
安井謙太郎
顔にやけてる?
井上瑞稀
井上瑞稀
謙太郎はめちゃくちゃわかりやすいくらいにやけてる
あなたちゃんはまあまあってとこかな
(なまえ)
あなた
そんなニヤけるようなことしてないけど
安井謙太郎
安井謙太郎
瑞稀の見間違いじゃないの?
井上瑞稀
井上瑞稀
ううん、謙太郎はにやけると左目が一重になる癖があって、あなたちゃんはにやけると左だけえくぼがでるんだよ
(なまえ)
あなた
えっ、そうなの?
安井謙太郎
安井謙太郎
なんでそんな細かいとこまで…

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