第71話

第70話
462
2021/06/17 03:00
リビングー
中村嶺亜
中村嶺亜
全員揃った?
井上瑞稀
井上瑞稀
揃ったけど
京本大我
京本大我
わざわざ集めて何する気?
中村嶺亜
中村嶺亜
あなたからとあるものを預かってたんで、それを渡しに
安井謙太郎
安井謙太郎
何預かってたの?
中村嶺亜
中村嶺亜
これだよ
井上瑞稀
井上瑞稀
手紙…?
京本大我
京本大我
なんでわざわざれーあが渡すんだよ
中村嶺亜
中村嶺亜
ちょっと理由があるから
安井謙太郎
安井謙太郎
まぁいいんじゃない?
井上瑞稀
井上瑞稀
そうだね
中村嶺亜
中村嶺亜
で、この手紙、一人一人別だから
大兄がこれ、謙兄がこれ、瑞稀がこれ
京本大我
京本大我
れーあは?
中村嶺亜
中村嶺亜
俺は直接話したから
京本大我
京本大我
なるほどな
安井謙太郎
安井謙太郎
これ今すぐ読んだ方がいい?
中村嶺亜
中村嶺亜
できれば早く読んで欲しいけど、謙兄はまだ辞めた方がいいかも
安井謙太郎
安井謙太郎
俺だけ?
中村嶺亜
中村嶺亜
この後の就職に関わると思う
安井謙太郎
安井謙太郎
あー、それなら大丈夫だよ
中村嶺亜
中村嶺亜
ほんとに?
安井謙太郎
安井謙太郎
うん、職場決まったから
中村嶺亜
中村嶺亜
あっ、まじか
井上瑞稀
井上瑞稀
近場?!
安井謙太郎
安井謙太郎
ここから電車一駅分で着くところ
井上瑞稀
井上瑞稀
てことは…
京本大我
京本大我
引っ越しは無し!だよな?
安井謙太郎
安井謙太郎
うん!ここから通う
中村嶺亜
中村嶺亜
なら全員読んだら?
井上瑞稀
井上瑞稀
読む…か
京本大我
京本大我
何となく読めないんだよな
安井謙太郎
安井謙太郎
でも、読まないと後悔しそうなんだよ
中村嶺亜
中村嶺亜
なら早く読みなってww
井上瑞稀
井上瑞稀
……読む
京本大我
京本大我
俺も読むか
安井謙太郎
安井謙太郎
まぁ、2人が読んでるのに俺読まないのはね
ー数分後ー
井上瑞稀
井上瑞稀
………バカ
京本大我
京本大我
うん……
安井謙太郎
安井謙太郎
なんでだろうね、なんか涙出てきたよ
中村嶺亜
中村嶺亜
あなた、ずっと悩んでたよ
井上瑞稀
井上瑞稀
俺には諦めんなって言ったくせに
京本大我
京本大我
俺も、やっと本気でやる楽しさを知れたのに
安井謙太郎
安井謙太郎
俺だって、初めて大我に負けたくないって思ったのに
中村嶺亜
中村嶺亜
つまり、全員未練はあるんだ
井上瑞稀
井上瑞稀
未練ない訳がないでしょ
京本大我
京本大我
探し出す、俺の手で
安井謙太郎
安井謙太郎
なら俺も大我より先に見つけ出してやる
井上瑞稀
井上瑞稀
きっとしっかり生きれるようにはなってるだろうけど、俺も少しは探すよ
中村嶺亜
中村嶺亜
3人とも本気だね
京本大我
京本大我
よし、まずはあなたを見つける前寝るか
安井謙太郎
安井謙太郎
寝る?!ww
京本大我
京本大我
寝ないとなんも出来ないからな
安井謙太郎
安井謙太郎
なら行動は明日から?
京本大我
京本大我
明日から行くとこ考えて、そこからどうするか決める
井上瑞稀
井上瑞稀
俺はいいかな、そこまでしないで
中村嶺亜
中村嶺亜
じゃあ瑞稀はどうするの?
井上瑞稀
井上瑞稀
俺は、とりあえず連絡してみる
中村嶺亜
中村嶺亜
繋がると思う?
井上瑞稀
井上瑞稀
多分簡単には繋がらないけど、俺だって簡単には諦めないし
中村嶺亜
中村嶺亜
珍しく瑞稀が本気だ
井上瑞稀
井上瑞稀
俺のスイッチ入れたからには、それなりに満足するまで諦めないからね
中村嶺亜
中村嶺亜
もうそこまで言うなら気づくのも時間の問題か
井上瑞稀
井上瑞稀
なにが?
中村嶺亜
中村嶺亜
特になんでもないよ
井上瑞稀
井上瑞稀
ならいいや
安井謙太郎
安井謙太郎
てかさ、あなたはもう俺らに自分は必要ないって言ってるけど、実際必要なのはあなただと思うんだよね
京本大我
京本大我
確かに、あなたがいなかったら俺もっとヤバいやつになってたかもな
井上瑞稀
井上瑞稀
俺も、あなたちゃんに会わなかったら普通にリビングにいることなんてないと思うし、夢だって見つからなかったと思う
中村嶺亜
中村嶺亜
3人の意見はほぼ同じってこと?
安井謙太郎
安井謙太郎
そういうことになるね
京本大我
京本大我
あなた、連れ戻すしかないでしょ
井上瑞稀
井上瑞稀
出てかれちゃった以上、捕まえに行かないとね

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