ユンギ目線
教室を見渡すとあいつがいた
昨日助けたあの女
の隣に昨日そいつに無理矢理キスをしようとした
あのクソ教師がなぜか座ってた
よく見るとあの女の肩が小刻みに震えていた
隣に座ってるからだろとか思ってたら
机の下であいつに無理矢理手を繋がれていた
なんで怖がってるのもわかった
気が付くと俺はクソ教師の腕を掴んでた
ガシッ
チッ
誰にも聞こえないように男の先生が舌打ちをして席をどいた
そう言いながら男の先生は笑ってあなたを見た
男の先生はユンギをにらんだ
あなたがニコニコした
そう言いながらあなたは微笑んだ
まじか
こいつ、可愛いとは思ってたけど
思った以上に可愛い…
「お礼がしたい」とか言われても断って来た
けど、こいつの残念そうな顔が見たくなかったから
仕方なくOKしたけど…
どんなことしてくれんだろーな
こいつが隣の席で良かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。