恭平『今日学校やっけ』
あなた『今日はお休みです』
恭平『ならゆっくりしよや』
あなた『…恭平さん、仕事は?』
恭平『…休み』
そう言って目を逸らす。
嘘ついている合図だ。
あなた『嘘つく人は嫌いです』
恭平『…仕事、あります』
あなた『朝ご飯作りますね』
そう言ってベッドから離れようとすると
私の手を掴んでこっちを見てくる。
恭平『…ん』
あなた『…』
目を瞑って唇を突き出してきた。
私は恭平さんの頬を持ち、サッとキスをした。
恭平『…やる気出たわ』
あなた『はいはい、じゃあキッチン借りますね』
恭平『おん』
立ち上がると腰に痛みがきて
思わずしゃがんだ。
恭平『…あ…ごめん』
あなた『…昨日、何回しました?』
恭平『…分からん』
私はため息をつく。
すると恭平さんが私の腰を撫でた。
恭平『…今日は俺が作る』
あなた『…作れるんですか?』
恭平『馬鹿にしとるん?(笑)』
あなた『ごめんなさい(笑)』
恭平さんは私を抱っこして、ソファに座らせた。
そして頭をサラッと撫でるとキッチンへ。
あなた『なんか…結婚してる気分』
恭平『…する?』
あなた『…へ?』
恭平『俺はいつでもええけどな』
そう言ってニヤッと笑う。
あなた『私みたいな子供、皆びっくりしますよ』
恭平『子供ちゃうよ』
恭平さんは朝ご飯を作りながら言う。
恭平『お前は1人の魅力的な女性や』
あなた『…』
恭平『子供って一言で片付けちゃ勿体ない』
恭平さんは
なんて魅力的な男性なんだろう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。