朝の7時にアラームを止める。
私は台所で朝食作り。
私たちには今、宝物がある。
そう、5歳と3歳の娘、沙紀と芽衣だ。
この子たちが 「ママ」 と私を呼ぶ度に、
この子たちが一つ一つ出来ることが増えていく度に、
生きててよかったと……
いや、今この瞬間まで生きられていてよかったと感じる。
この子たちと出会えたのも
こんなに幸せな生活が送れているのも
全てあの時に結弦くんが助けてくれたからで。
ママの初恋はパパ……か。
そんな現実は中々ないけれど、この子達のピュアな夢も閉ざしたくない。
結弦くん。
私は今、とても幸せです。
本当にありがとう。
私の初恋は……ほろ苦く甘い。
それはまるでブラックコーヒーのよう。
私の初恋は 「 ブラックコーヒーの味 」
❦ℯꫛᎴ❧
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!