第26話

にじゅうろく
841
2021/01/26 23:00
午後からの撮影があったので急いで着替えて撮影場所に向かう
樫「みんなー!久しぶりー!!」

佐「あなただー!!」



一番最初に僕を見つけた大介くんが抱きついてくる



樫「四日間だけだったけど懐かしい感じがするね」

佐「あなたーあなたー好きでやんすー」

樫「!?あ、う、うん!」

佐「?」


翔太くんのことがあったので好きとかこういう事に敏感になってしまって大介くんに変な顔をされた


阿「ちょっと佐久間俺もあなたろハグしたいんだけど?」

佐「えー、しょうがないなー、ちょっとだけだぞー?」

樫「亮平くんだ!」

阿「あなたー!癒やされるー!」


頬擦りしてくる亮平くん
なすがままにされていると他のメンバーも寄ってきた

岩「おかえりー!」

深「大変だったな、佐久間、阿部、渡辺のメール(笑)」

宮「おかえり、帰ってきて早々仕事だけど大丈夫?」

樫「涼太くん大丈夫だよ!あ、そうだ!今日涼太くんの家行っていい?」

宮「カニクリームコロッケでしょ?材料用意してあるよ」

樫「ありがとう!」

岩「帰ってきて早々舘さんの料理食べに行くとか贅沢だな」

樫「へへっいいでしょー!」

深「そういえば翔太は?」

宮「あぁちょっと前に家出たみたいだからそろそろ来ると思う」
ガチャ

渡「おはようございます」

宮「噂をすれば、だね」
どうしよう、翔太くんが来てしまった
どう話せばいいんだろう?
あれ、今までどうやって話してたっけ?
渡「あなた、おかえり」

樫「あ、翔太くんただいま」

渡「今日ペアの撮影俺とでしょ?よろしくな」

樫「え!今日翔太くんとペア!?」

渡「なに?嫌なの?」

樫「嫌じゃないよ!」

渡「そ。んじゃトイレ行ってくるわー」
あれ、いつも通りの翔太くんだ
あのことはもしかして夢だったのかな?
ーーー撮影ーーー

スタッフ「渡辺くんと樫木くん撮影しまーす」

渡「はい」

スタッフ「今日のテーマはセクシーなので二人共くっついて撮りますねー」

樫「あ、ハイ」
その日の撮影のテーマはタイミングが悪くセクシー
よりにもよって相手は翔太くん
撮影が始まり最初は翔太くんが僕の肩に腕を乗せるポーズ
次は椅子に座ってる翔太くんを僕が後ろから覗き込むようなポーズ


そして、ベットが用意され翔太くんに僕が押し倒されるポーズ


流石に先程のことが頭を過ぎってしまう
渡「このポーズ、思い出す?」

樫「う、うん」

渡「だよな、そのままカメラの方向いて」


じっとカメラを見つめると突然


ペロッ


耳を舐めてきた


樫「んなっ!翔太くん!」

スタッフ「渡辺くんいいよー!そのまま樫木くんの耳食べちゃおうか!」

スタッフさんもノリノリになってしまった

樫「ちょ、しょうたく!だめっだって!」

渡「ほんと可愛い、撮影じゃなかったら襲ってる」

樫「!!」

スタッフ「はいオッケーです!」
翔太くんから逃げるように控室に戻った
ほんと心臓に悪いよ
その日の仕事は撮影だけなので涼太くんと一緒に帰った

涼太くんの家でカニクリームコロッケをごちそうになった

やっぱり涼太くんの料理は最高だ

寝る前にどうしても話たいことがあったのでリビングで向き合って座る

プリ小説オーディオドラマ