第30話

さんじゅう※裏的表現あり
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2021/01/30 23:00
ビックリした
あんな色っぽい翔太くん知らなかった
誰も居ない部屋に座り込んで携帯を取り出す
樫「も、もしもし。今どこにいるの?そっか、聞いてほしいことがあって。うん、じゃあ家行くね」
あの人に縋り付きたくなるのは僕のことを知ってくれているからだろうか
こういうときに無性に会いたくなる
ピンポーン
「早いね、もう来たの?上がって。」
樫「ありがとう

涼太くん」
宮「それで今日は何があったの?」
僕は翔太くんに告白を断ろうとしたことを話した
宮「それで、翔太は諦めないって?」
樫「うん、またキスしちゃった…」
宮「どうせ止める間もなくキスされたんでしょ?翔太強引なとこあるから」
樫「そうかも…」
宮「はぁ…」
涼太くんは頭を抱えていた
宮「翔太も我慢出来ない奴だからなぁ、まぁそこまでさせたあなたも多少は悪いかもね」
ニヤリと笑み私に近づいてくる
宮「男の家にあれ程くるなって俺言ったよね?それなのに俺の家には簡単に来るんだ?」
樫「でもそれは涼太くんが特別だからいいって…」
宮「あなたさぁ危機感なさ過ぎるから。特別の意味教えてあげる」
僕の手を引いてベットに向かいそのまま押し倒された
樫「りょうた、くん?」
宮「そんな物欲しそうな目で男の家に上がり込んで。俺だって男だよ?狼だよ?」
唇をスッとなぞる
宮「翔太に前キスされたときと今日されたキスは違ったの?
きっと今日されたキスはこんなのだったよね」
涼太くんの唇が私の唇に合わさる
舌も絡み合わせてくる
翔太くんは強気なキスだったが涼太くんは優しくそれでいて艷やかなキス
宮「っはぁ、俺もあなたが好き、好きなんだ。だから嫉妬させるようなことしないでっ」
情熱的な人だっていうのは知っていたつもりだった
彼は私の思い描いていた人よりもさらに情熱的だったようだ
宮「俺の家に来るってことはキスから先も期待してるんだよね
今日はもう止まらないから」
樫「え、待って涼太くん!」
宮「待たない」
そのまま私たちはベットで肌を重ねた
最後まで拒否しよう思っても拒否しなかったのは彼が少し泣いていたから

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