日直の仕事で帰る時間が遅くなってしまった
教室に戻ると誰もいなく、早く帰ろうと思い、早足で昇降口へと向かう
昇降口へ向かうとかなりの雨が降っていた
どうしよう……傘持ってきてない、
走っても濡れるのは同じなのでそのまま雨の中歩き出す
家帰ったら後始末大変だなあ……
雨なんて余計憂鬱になるだけ
ツイてないな……
私の周りだけ突然雨が降らなくなった
不思議に思い後ろを振り向くと
天堂くんが私に傘を差し出していた
え?なんで?どうして?
頭の中がパニックになる
驚きのあまり後ずさりすると、腕を引かれる
彼との距離にどきどきが止まらない
沈黙の中いるとタオルが差し出される
タオルを頭に投げられた
意外と優しいんだなあ……
天堂くんと肩を並べて歩き出す
き、きまづい……
いや!!
諦めるな月島麗奈!
会話終了
メンタルやられそう……!
んーーー
やっぱりクールだった、笑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!