第2話

無能には勿体ない
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2022/10/25 11:58
当主様…父に用意された蝶々の着物
斎森弥世衣
(最初で最後の綺麗な着物ね)
基礎までは学んだ作法を所々忘れながら入室する
斎森弥世衣
お初にお目にかかります斎森弥世衣です
白幡高俊
初めまして、白幡高俊です
斎森弥世衣
わざわざこの様な場所に御足労頂きありがとうございました
白幡高俊
いえ
白幡高俊
顔をお上げ下さい
斎森弥世衣
申し訳ありません
斎森弥世衣
顔を上げては不快になられると思います
白幡高俊
何故ですか?
斎森弥世衣
私は傷物だからです。
白幡高俊
白幡高俊
父に進められ、斎森の娘と婚約することになった
白幡高俊
(何故斎森などと…)
落ちこぼれの斎森の娘などろくでもないに決まってる
そうして、期待もせず待っていた俺を殴りたかった
初めの印象は
礼儀作法が美しい女性
白幡高俊
(…いい人だな)
父に感謝をしていると
白幡高俊
(いつまで顔を上げないんだ?)
白幡高俊
顔をお上げ下さい
斎森弥世衣
申し訳ありません
斎森弥世衣
顔を上げては不快になられると思います
白幡高俊
何故ですか?
こんな礼儀正しいのに不細工だと言うのか?
斎森弥世衣
私は傷物だからです。
白幡高俊
傷物…
聞いた事があった
斎森の秘密
斎森は無能の娘二人を隠していると
まさか、その長女が婚約相手とは
父は何を考えているのか
しかし
白幡高俊
(どのような顔か少しは見てみたい)
グイッ
グイッ
斎森弥世衣
?!
白幡高俊
白幡高俊
綺麗じゃないですか
斎森弥世衣
((バッ
白幡高俊
その頬は?
斎森弥世衣
何もありませんっ…!
白幡高俊
あっ…

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